今回は、知人からもらった石斧(せきふ)の話題です。
以下の14点は、同じ場所から出土したものとは限りません。そのため、
地表で採集した遺物は、学術的に信憑性がなくなってしまいます。しかし、
個々の石斧は、機能的で、芸術品そのもの!と、いつも感心していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/4f/5247961aee3aee8540f6c9aba106af29.jpg)
これらは、石を打ち欠いただけの石器=「打製石器」でなく、更に磨き上げた石
器=磨製石器です。多くは、非常に見事に磨き上げられ、刃先も鋭く、文化度
の高さが推察できます。これらは、柄を付けて石斧として使ったり、手で握っ
て使う=握斧(あくふ)=ハンドアックスとして使われていたことでしょう。
(4) 石斧
➊石斧 厚2.0、6.7×19.3/494.0g
➊石斧 厚1.7、6.1×16.5/310g
❸石斧 厚2.3、4.1×15.3/267.5g
➊石斧 厚1.5、4.8×114.2/201.5g
❺石斧 厚1.3、3.5×13.7/120.0g
❻石斧 厚2.4、4.7×16.5/319.0g
❼石斧 厚1.0、3.7×10.5/67.5g
❽石斧 厚1.4、4.3×9.6/104.0g
❾石斧 厚1.1、4.5×10.0/80.5g
❿石斧 厚1.1、4.1×10.6/75.5g
⓫石斧 厚1.3、3.2×6.8/52.5g
⑫石斧 厚0.5、2.8×6.7/18.0g
⓭石斧 厚2.7、3.4×11.3/187.0g
⓮石斧 厚1.6、5.4×14.1/202.0g
人類が初めて道具として使ったのは、手で持てる適当な大きさの石でしょう。
それも手で握って使えるように加工することに気づき、だんだん鋭い殺傷力の
高い、しかもバランスのとれた洗練された形に変化したことが考えられます。
材質は、硬質な硯の原料になるような粘板岩?と思われるものが多いようで
す。しかも、多くはよく研磨されていて、刃の部分が鋭く削られています。