ポコ・ア・ポコ~考古学・地質学の部

近年の興味関心のある考古学・地質学に関する内容のMy記憶の記録です。

富沢地区で見つけた先住民の落とし物!? (4/7)~岩宿遺跡と白滝遺跡

2018年09月24日 | 考古学に関すること

岩宿遺跡と白滝遺跡 (旧石器時代)

縄文文化時代以前を、旧石器時代あるいは先土器時代という呼び方が
一般的かもしれません。しかし、日本列島のその時代には、旧石器
時代はないとされていましたが、岩宿で70年ほど前旧石器時代の
遺跡が発掘されてから、日本全国で次々と発見・発掘されました。

旧石器時代という呼称は、「土器」というこの時代にないも
のを用いて生活していた時代の呼称にしていることに問題
があるとの指摘もあります。岩宿博物館では、土器を持たず、
狩猟・採集の生活を営んでいたと考えられる
日本最古の時代
を、その研究の発端となった岩宿遺跡にちなんで「岩宿時代」と
呼んでいます。私にとっては、時代の呼称は、あまり関心の
ないことですが、 岩宿遺跡から出土した石器と私が収集した
石器を比較することにしました。  

岩宿遺跡の例 (HPより)

相澤忠洋さん(発掘調査の頃) 1946年9月11日、最初の発掘調査
相沢忠洋(発掘調査の頃) 1949年9月11日、最初の発掘調査
(写真提供:明治大学博物館)
岩宿1石器文化(約3万年前) 岩宿2石器文化(約2万年前)
最初の発掘調査で出土した石器(所蔵:明治大学博物館)
岩宿1石器文化(約3.5万年前) 岩宿2石器文化(約2.5万年前)

 岩宿遺跡から出土したものの例ですが、まず、岩宿1の約3.5万年前
の場合は石と石をぶつけて石斧やポイントを作った感じで、素朴な作
りになっています。そして、近くで発掘された約2.5万年前の石器は
材質も黒曜石を使い、矢じりなどもあり手がこんできています。

写真はあまり鮮明でありませんが、岩宿1石器文化(約3.5万年前)の石
器と比べても研磨の仕方や形状は私の採集した石斧と違いがあります。
私の石斧の方が、局部研磨ではありますが、時代的に新しいかな?と
 見えたり、思えたり、反面、大胆な形状からみて古く見えたりします。
研磨の技術が新しいとすると、土器は発見されていないが縄文
時代か、と考えたりなかなか微妙で悩ましいことです。


北海道の白滝遺跡(旧石器時代)

白滝遺跡群から出土した細刃技法の石器

白滝遺跡群から出土した細刃技法の石器。

 材質が黒曜石なこともあり、きれいで大きなポイント
のこれらの写真から、
白滝遺跡の方が、当時の高度な石器製
作技術を読み取ることができます。私の石器・石斧は、この以
前の時代なのでしょうか。迷宮入りしました。まだまだ、参
考文献や展示された石器から学ばなくてはーと思います。



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