ポコ・ア・ポコ~考古学・地質学の部

近年の興味関心のある考古学・地質学に関する内容のMy記憶の記録です。

(65) スペイン「サンタンデール編」①~ビルバオ→アルタミラの洞窟 5/27~28

2019年02月28日 | 考古学に関すること

スペイン北部(バスク地方)の「サンティリャーナ・デル・マル」にある「アルタミラの
洞窟」を見
学した記録(Myブログ;「スペイン・ポルトガル一人旅」)がありましたので、
 アルタミラ洞窟の関連記事をUPすることにしました。外国における後期旧石器時
  代(紀元前2万~前1万3500年)の人々の生活の一端を知る手がかりとしてー。


 [5/27]    ビルバオを8:30発のバス乗り、サンタンデール
へ行き、
バスを乗り換え
アルタミラの洞窟のある「サンティ
リャーナ・
デル・マル」へ移動する日です。サンタンデールから
アルタミラ洞窟行きのバスは、10:30発で11:15分着です。

「アルタミラ 地...」の画像検索結果

ビルバオ➡サンタンデール


 接待の乗務員まで付いています。(€14.69)


 車内サービスは、はじめに飴、その後スナックとジュースかコーヒーです。


 今回の旅行で一番グレードの高いバスに乗りました。


 スペイン北部はリアス式海岸で海近くまで山があり、緑いっぱいです。
 

 ビルバオから1時間15分かかり、9時45分サンタンデールのバス
ターミナルに着きました。
サンタンデールのバスターミナルでチケッ
トを買いアルタミラ行きのバスを待っていました。
そこに一人の白髪
のBBの女性が、私は人畜無害!と見たようで話しかけてきました。
何語で話をするか?」というので、英語が少し、スペイン語も少しわ
かるーと。
じゃー、スペイン語でと。込み入った話になると自信がな
いが…と
思いましたが、
すぐさま私の耳にはスペイン語のシャワーが。

「アルタミラ洞窟...」の画像検索結果

自分はイタリア人で「巡礼の旅」をしているところであること
すで
に何回か巡礼の旅のコースを回っていることなど。
そして、私にど
こから来たのか、これからどこへ行くのかーと。
私は日本人であり、
これからアルタミラの洞窟を見に行くところだと答えると、
自分も
見たことがあるが、あれは全部レプリカなんでつまらなかったと。
これから、胸をトキメカセ太古の奇跡を見ようとするものに何たる
ことか!と
思ったが、ある面では素直に再認識したところです。
んな会話をのやり取り後、「ブエン ビャッヘ!(よい旅を!)」と、

スの時間が来たので別れました。すごいバイタリティーの人でした。

バスは定刻近くなるとバスターミナルにやって来ました。乗車する
とき、「ESTACI SAN.C.ALTAMIRA(アルタミラ)」のチケットを見
せながら、「
このバス、アルタミラに行くことができますか?」と。運
転手曰く、「乗り換える必要あり」と。
私はサンタンデールから「サン
ティリャーナ・デル・マル」までバスで行くつもりでいました。
そして、
着いたら、歩くかTAXIでアルタミラ博物館まで行かなくてはーと。

乗ったバスが、「サンティリャーナ・デル・マル」に着くと、運転士が「ア
ルタミラへ行く人!」と、
私の方に合図し、あのバスに乗れ!と指さし
ます。そこには20人位乗れるミニバスが待機していました。
ナント、
乗った客は私一人です。
私は、ミニバスに飛び乗り、いくらか?と聞
くと、「イラナイ!」という。
更に深く確かめる余裕もなく、バスが路
上駐車で
待っていたこともあり慌ただしく出発しました。     


 駐車場には大型バスが10台ほど駐車していました。
 

少し走り、ミニバスの最終目的地「アルタミラ博物館」正門に着きました。
帰りは15:45発のバスが出ることになっているが、ここで待っていたら
イイのか?と聞くと、
バスはここには来ない!と。どこで乗るのかと聞くと、
マチのバス停で、
時間は30分(2㎞)以上はーと。(個人旅行は要注意!)


結局は、サンタンデールで買ったチケットにアルタミラまでのバス代が
含まれていることがわかりました。
後から考えると、そう言えばチケッ
トに「アルタミラ行き」と書いてあったーと。
乗り換えのミニバスをチャー
ターした分もしっかり入っていることで納得しました。ナ・ル・ホ・ドーと。

それにしても、帰りのことが心配になりましたが、今日は天気もイイ
し暖かいしー。
何とかなるサ、今までもそうだったし…、と楽観的に
考えることにしました。
これから「アルタミラ洞窟」の見学開始です。
どんな絵巻模様を見せてくれるでしょうか?。 レプリカなれどー。 


いよいよ「アルタミラ博物館」を見学することにしました。
博物館のある場所は、丘陵地に立っており洞窟の雰囲気は全くあり
ません。
見学開始は、チケット(€3)を買った時点で決められます。
私は11:35からです。
社会見学の小中学生の姿も目に付きました。


 博物館正面入口です。今日は小中学生が大勢見学に来ていました。


 館内は撮影禁止です。


  右の旗のある所が入口です。 


 アルタミラ洞窟の岩のようです。この洞窟は「石灰岩」でできています。


 博物館の周囲はきれいに整備されていますがー。

 本物の洞窟は、この博物館近くにあるようですが、どう行く
のかよくわかりませんでした。
本洞窟は、1985年に登録、
2008年に登録内容が変更されたスペインの世界遺産です。
 

「アルタミラの洞...」の画像検索結果 「アルタミラの洞...」の画像検索結果
 本物の洞窟の入口。複数あり。 

【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

入口の高さ約2m、奥行270mほどの洞窟で、この洞窟を一躍有名にした
のは、
高さ1.1~2.65mの「
大広間」と呼ばれる支洞に、後期旧石器時代
 (紀元前2万~前1万3500年)の人々が描いた
野生のシカ、イノシシ、ウマ、
トナカイなどの動物を中心とした岩絵が残されています。      🐎  🐎

 【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

 洞窟は宗教的な儀式が行われた場所だったと推定されています。
壁画は1879年に発見され、その当時は太古の絵とは信じられま
せんでしたが、
20Cの初頭旧石器時代のものと認定されました。

【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

【スペイン】旧石器時代に描かれた洞窟壁画!世界遺産「アルタミラ洞窟」

これがきっかけでヨーロッパ各地の洞窟壁画が相次いで発見・報告されるよう
になったという。
昔は、本物の洞窟に入れたのですが、保護の観点からレプリ
カを作って「アルタミラ博物館」として一般に開放されているとのことです。
 
(壁面写真は、HPから)       YouTubeの動画にリンク