田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

秋の実:アメリカマユミ

2021年11月25日 | 花さんぽ・花めぐり

先日、「中国大花マユミ」(Euonymus carnosus)をUPしました。

’211102 写真の木は雌木です。

今回は北米原産の「アメリカマユミ(アメリカ真弓)」(Euonymus americanus) 

別名:アメリカツリバナ、ツリバナ・アメリカーナ 

ニシキギ科ニシキギ属の耐寒性落葉低木 

花期:5~6月、果期:10~12月 果実がイガグリ(毬栗)のようなので別名「イガグリマユミ(毬栗真弓)」、蒴果(さくか)は紅色です。

花は白花ですが小さく目立ちません。雌雄異株。自家受粉で実ができます。見た目は、ちょっと気色悪い感じです。

なお、ニシキギ、コマユミ、マユミ、ツリバナは同属。

花期も同じ5~6月。果実が開裂すると「ツリバナ」は5個の種子、「マユミ」は4個の種子が見えるようになり区別できます。

本種はどうも3~5個の種子。4個が多い。マユミの品種、ツリバナの希少種との説明もあり、一体どっち?


秋~冬の花:カメリア・オレイフェラ

2021年11月24日 | 花さんぽ・花めぐり

'201127 油性の椿という意味の「カメリア・オレイフェラ」(Camellia oleifera)です。

和名を「ユチャ(油茶)」と言って、昭和初期に中国から「採油用」として渡来したが、現在は観賞用

'210415 ツバキ科ツバキ属の常緑低木 中国中南部、台湾原産

花期:10~1月 花色:白

 

因みに、椿油は「ヤブツバキ(藪椿)」の種子から採油され、学名は「カメリア・ジャポニカ」(日本の椿の意)、「チャノキ(茶の木)」は「カメリア・シネンシス)」で、中国産の椿という意味とのことです。

 


アロエ・ディコトマ

2021年11月23日 | 花さんぽ・花めぐり

’211117 つくば植物園

サバンナ温室にアロエ・ディコトマ」(Aloidendron dichotomum、以前はAloe dichotoma)の花が咲いていました。

通路から離れた所にあり、高い位置に咲いていたので写真を撮るのに苦労しました。

'210103 こちらは川口市立グリーンセンター(GC)のディコトマ

「ディコトマ」には、2分割されたという意味があり、その枝分かれする成長の様を表していると言われている。

和名:タカロカイ(高蘆薈) ワスレグサ科アロイデンドロン属(旧アロエ属)の多肉植物で、最も大きくなる品種のひとつ。

原産地:南アフリカ、ナミビア

原産地では10m超の個体も存在。若い蕾は食用とされており、その見た目と味は「アスパラガス」によく似ているそうです。

'211108 川口GC(蕾)

'211117 

開花:晩秋(温室) 茎頂から総状花序を出し、綺麗な黄色い花を咲かせる。実生だと開花まで10年ほどかかるそうです。 

幹は剥がれかけたような表皮で、中にはたくさんの水分を含んでおり、水がなくても何年も生きることができます。

因みに「淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」には、高さ4~5mほど、樹齢は300年以上ものがあるそうです。


秋の花:キイレツチトリモチ

2021年11月22日 | 花さんぽ・花めぐり

トベラの根元から出現した一見するとキノコのような「キイレツチトリモチ」(Balanophora tobiracola

漢字では「喜入土鳥黐」と書きます。10月下旬 ~11月中旬頃、高さ3 ~ 11cmの植物体(淡黄色の花茎)を地上に出します。

ツチトリモチ科ツチトリモチ属の一年生或いは二年生の寄生植物。

雌雄同株で雄花と雌花が見られます。これが花↑(上の解説参照)です。

海岸付近の低地林内で、トベラ↑やシャリンバイなどの低木の根に寄生する寄生植物。

全ての栄養を宿主から奪って生きています。

このトベラは幹の太さ1㎝ほど、樹高60㎝ほど

和名の由来は、明治41年に喜入町(現鹿児島市)の喜入小学校の裏山で発見されたことによる。

なお、同市吉野町磯の生育地は国の天然記念物に指定(大正10年)されています。


夏~秋の花:チューベローズ

2021年11月21日 | 花さんぽ・花めぐり

チューベローズ」(Polianthes tuberosa:ポリアンテス・ツベロサ)です。原産地:メキシコ

花名は、種小名の「tuberosa」の英語読み。

クサスギカズラ(キジカクシ)科の多年草(球根) 草丈:60cm~1m

'211117 本来、花期は8~10月ですが、どういう訳か今年は今頃咲いています。花色は僅かにピンクがかった白色。

和名は「ゲッカコウ(月下香)」で、別名「イエライシャン(夜来香)」とも言われます。

なお、「夜来香」は、ヤライコウとは呼びません。

'200929 日中もフローラル系のよい香りがしますが、特に夜になると甘く濃厚な香りが強くなります。

グッチなど多くの香水の原料としても使用されています。

切り花を部屋に飾ると本種の香りで満たされるそうです。

花は一重咲きもあり、一重の方が香りが強いそうです。

花色は白色のほか、ピンクや黄色も流通しています。

「イエライシャン(夜来香)」と呼ばれる植物は、8月25日にUPした「イエライシャン」(Telosma cordata)と、「イランイランノキ」(Cananga odorata)、本種の3種。すべて夜になると強い芳香を放つことからこの名前で呼ばれるとのことです。

イランイランノキ(バンレイシ科)の花 

花色は黄緑色から次第に黄色に変わり、黄色い色味が強くなるほど香りも強くなってきます。