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秋の実:老鴉柿&四川常磐柿

2020年11月24日 | 花さんぽ・花めぐり

BOSOのフルハウスには柿の木が数本ありますが、甘柿は1本だけ。

今年は甘柿が不作で殆ど生りませんでした。

一方、渋柿は例年と同じく実ったので、初めて「干し柿」(37個)を作ってみました。

約2週間軒下に干して食べごろになりました。もう殆ど残っていません。(写真は最下段)

 

今回は代表的な観賞用の「カキノキ(柿の木)」(カキノキ科カキノキ属)2種です。

先ずは「ロウヤガキ(老鴉柿)」(Diospyros rhombifolia) 別名:ロウアガキ、ヒメガキ

  

中国原産で日本へは京都府立植物園にはじめて導入されました。

花期は3~5月。ドウダンツツジのような釣鐘形の小さな花が咲きます。

「鴉」はカラスを意味し、真っ黒に熟す実の様子をカラスになぞらえて名付けられました。

落葉小高木で樹高5~10m。ほとんどが盆栽や庭木として栽培。観賞期:9~11月

実の大きさは長さ2~3cm。

果実は先端が尖った小楕円形で、熟すと橙色に色付きますが、渋柿で食用には向きません。

長い「ヘタ(萼)」が特徴で、羽根つきの羽根になぞらえて、別名:ツクバネガキ(衝羽根柿)とも呼ばれます。

雌雄異株、雌株にしか実は成らず、近くに雄株があって受粉されて実が成ります。

雌株単独でも結実するが、果実の中に種子はできず、落果が多くなるそうです。

近年、樹形や果実の大きさ、形、色など、さまざまな品種が栽培されています。

 

次は「シセントキワガキ(四川常磐柿)」(Diospyros cathayensis)(雌雄異株)

※漢字の表記を「常柿」としている場合もあるが、意味合いからすると「常柿」の方が適当なようです。

’041107(雌株) この年は鈴なり状態でした。今年は疎ら状態です。

中国の四川省などに広く分布する常緑小高木。ロウヤガキは落葉性。

別名:タマフリノキ(魂振りの木)。花期は5月

観賞期は10~12月で、こちらも庭木や盆栽として使われる。

果実は黄色(橙紅色)で長さ1.5~3㎝の球形~卵形(但し、色や形などに変異が大きい)

こちらは甘味があって食用にできます。

(雄株) 葉はロウヤガキより細長い。互生し、長さ4~9㎝の長楕円形、全縁、薄い革質

 

干し柿づくり

収穫前の渋柿

皮を剥いて2日目

1週間後。大分、水分が抜けて嵩が減ってきました。

2週間後。このくらいが柔らかくてジューシーで好評でした。