晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

リビングで懐かしの涼映画祭 BS放送「シシリアン」

2010年08月17日 | 映画
(画像は尾瀬沼)

ボヨ~ン、ボヨ~ンと壊れたギターのような間の抜けた響きの音楽。
このボヨーンは確か「寅さん」の映画の何作目かでも使われていた記憶があります。もしかするとこの音なの?
当時では珍しかった電子音楽をエンニオ・モリコーネが使ったようです。(訂正 口琴と教えて貰いました)。時代を感じます。慣れると哀愁を帯びて聞こえて来るから不思議。マフィアは日本で云えばヤクザと似た組織。任侠物やバチバチドンの映画物には見向きもしないのですが、暑さ凌ぎでTVのスイッチを入れ、結局最後まで観てしまいました。意外と面白く感じられ、ジャン・ギャバン扮するマフィアの親父が家族を愛し、乱すものは死で償ってもらうという彼なりの通し方には少々同感できる所もあるような。年齢かな?
<シシリア>とはシチリア島のマフィアを意味するらしいのですが、この後にマーロン・ブランドが一躍躍り出たコッポラの名作「ゴッドファーザー」が台頭してきます。
第二外国語はスペイン語と迷った末にフランス語を取りましたが、イタリア語が美しく語られていました。
外国映画を観ていつも驚いてしまいますが、41年前の映画で映し出される台所や居間などのリッチさに目を見張ってしまいます。貧しい家庭を描いてあっても、やはり日本の住宅事情や生活レベル差を感じずにはいられません。

学生時代にアラン・ドロンのファンだった同室のナベさんが、映画雑誌”スクーリーン”に付いていたポスターを貼っていたのを思い出しました。「太陽がいっぱい」の上半身裸のドロンが翳りを帯びた青年としてヨットと共に写っていました。
彼の魅力は今でもイマイチ分かりませんが「ナベ、ドロンの魅力私少し分かったよ」。「映研で取り上げられてるので〈暗黒街の2人〉を観なくっちゃ」と私に代返頼んで行ったよね~。懐かしい思い出とともに甦ったドロン君!

ボヨーンの音色に興味がある方は聴いてみてね。

Raymond Lefevre 映画「シシリアン」 Le Clan Des Siciliens

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 犬井谷から蛤岳 黄昏コース周遊 | トップ | 辻原登著「許されざる者」は誰? »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰です。 (リンドウ)
2010-08-18 21:57:17
アルプス以来、忙しくてバタバタの毎日で・・お盆後、長野の長女と孫を空港に送ったら、少し寂しい気持ちになりました。
下に二人もいるのに私って欲張りなのかも。
山仲間、その後も祖母泊したり、アルプスに行ったり皆さん元気と時間があるんですよねえ。
私はもっぱら近場を楽しみますけどね。

映画三昧なんですね。
このシシリアン、覚えてます。
返信する
おはようございます (bamboo)
2010-08-19 08:53:10
>私はもっぱら近場を楽しみますけどね
熊本だったら宮崎、鹿児島、大分とよりどりみどりだから、そうなって当然ですよ

今朝は夫のお弁当を作る前に2人で枯れた小さめの中木を伐採しました。完全防備していたけれで服の上から蚊の猛攻撃を受けました。
また一昨日辺りから音声が聴こえるようになりました。また自然と聴こえなくなるのでしょうがその間楽しめそうです。

返信する
昨日、観ました (宵乃)
2010-08-20 10:42:01
初見だったんですが、すごく面白かったです。あの渋い刑事さんが素敵!
音楽に入るぼよ~んには、ちょっと笑ってしまいました。たぶん、口琴という楽器の音だと思います。

>41年前の映画で映し出される台所や居間などのリッチさに目を見張ってしまいます。

ほんとにリッチでしたね。しかもキレイ! ドロンに用意された部屋の配色センスもすごかったです。
ああいう部屋で暮していたひとが、日本の住宅をみれば驚くのも当然ですよね・・・。
返信する
やっと復旧しました (bamboo)
2010-08-22 10:23:31
おととい、落雷があってケーブルのモデムが壊れてしまい、工事が今完了しました。

>渋い刑事さんが素敵!顔が良いですよね。私もジャン・ギャバンを知らなかったので、最初は彼の方を間違って見ていたほどです。

口琴という楽器の音!初めてよ
>ドロンに用意された部屋の配色センスもすごかったです
ポスターに和的な不思議なのがあったわよね!

ゴッド・ファーザーに間に合って良かったです。山行きをやめて挑んだのでした
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事