◆SORAの腎臓がん日記◆

2008年12月まさかの「腎臓癌」
12センチの腫瘍が右腎臓に!
発病~入院手術とその後15年間の記録

寒い朝

2018-02-06 00:56:56 | たわごと

わたし達は、「SORAさん、〇〇さん」 そう呼び合った。
そう、この世界では皆がそう呼び合うように。
ブログでのHNで呼び合った。
本名は知らない。
顏も知らない。ブログにUPされるハッキリ見えない顏とブログに綴られるその人の文章をたよりに想像するだけ。
コメントで言葉を交わし、互いのブログを読む。
実際に会ったことも、電話で話したこともない。
頻繁にコメントで関わっていた時期もあったし、そうじゃない時期もあった。
それでも、お互いの体調をおもい合い励まし祈った。


ともだちって、いえるのかな。
「コメント」という名の短い言葉のやりとりだけで・・・
年賀状だけの関係で友達だって呼べている学生時代の同級生もいるのだから、「ともだち」と呼んでもいいのかもしれない。
時々、病気繋がりを戦友なんて言ってみたりするけれど
最近では「ともだち」と思いたいなぁ。。と。
例えそれが病気繋がりの関係だとしても。

彼が旅立った朝、
顏も見たこともない声も聞いたこともない彼が夢に現れた。
「〇〇さん!」
そう夢の中で声をかけた。
そして目覚めた。

寒い朝だった。

彼が旅立ったことは家族の方が書いたブログで知った。




「望む未来はもっともっと先まで・・・・」
彼がいつか綴った言葉が今も胸を駆け巡り心がチクチク痛む。
彼の思い出を共通の知人同士で語り合うことはない。
共通の知人は居ないから・・・
同病ではなかった彼とは、同時期に「がん」を患った・・それだけで繋がったから。

節分、子供の為に変態鬼コスプレをして奮闘した愉快な彼を
彼が残した言葉の数々を節分をむかえるたび思い出す。
もう5年が過ぎた。
ぼんやりご家族の方はお元気にされているだろうか
子供さんは大きくなられただろうなぁと思ったりする。

それが、唯一わたしが彼を弔う方法。
そして旅立ったともだちと繋がり続けるために唯一できること・・。
もし、彼が旅立った時に書いたわたしのブログを覚えている方がいらっしゃったら
どうか勇敢に闘った彼をいっしょに想ってくだされば嬉しいです。





*PCは不思議なくらい あれからサクサク起動してくれています。
「戯言」につきコメント欄を閉めています。

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