高校の教員になったのは、27歳の時であった。
大学を卒業してから4年間、重工業メーカーに勤めていたが、縁あって新潟の地に移ることになり、教員としての人生をスタートした。
数学と工業の免許を持っていたが、工学部を出ていること、そして民間企業勤務の経験を生かすことができること・・・そんな理由で工業科の教員になった。
その初めての勤務校が、新潟県立新潟東工業高校であった。
今振り返ると、この学校で過 . . . 本文を読む
農業、工業、商業などの学科を主として置く高等学校を「専門高校」と呼んでいる。専門高校では、国語や数学、英語などの共通教科(普通教科)に加えて、それぞれの専門に関する科目を学ぶ。専門に関する学習内容は産業社会と直接関係しているものが多く、共通教科にはない魅力的な学びを行うことができる。
しかし、そのことが中学生や中学校の先生方にきちんと伝わっているかというと、残念ながらまだまだ不十分な状態である。 . . . 本文を読む
委嘱された委員の会議で、土曜日の文部科学省に行くことがある。
文部科学省の建物は、平成19年に竣工した新しい庁舎(中央合同庁舎第7号館、写真右側)と、同時期に改築、改装された旧庁舎(昭和初期から共用、写真左側)が機能的に融合した構成になっている。旧文部省庁舎は昭和初期の近代建築で、関東大震災後の中央省庁復興例として、現在は国の登録有形文化財に指定されており、文部科学省の合同庁舎移転時にリニューア . . . 本文を読む
我が勤務校のロボット部はこれまでにも数々の賞を獲得してきたが、この度、北九州で行われた「ロボカップJr.全国大会ダンス部門」で3位に入賞し、ドイツのブレーメンで行われた世界大会に出場した。
その結果、見事上位9チームに入賞、「コスチューム賞」を獲得した。コスチューム賞を獲得したロボットの衣装は、本校のそれを専門とするある学科の協力を得て作成したものであった。まさに本校の総合力の勝利と言える。
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平成11年8月9日に「国旗及び国歌に関する法律」が国会で成立、同年8月13日に公布され即時施行された。学校教育においては、学習指導要領の「特別活動」の「指導計画の作成と内容の取扱い」において、次のように示されている。
「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するように指導するものとする。」
学校における国旗・国歌の指導は、児童生徒に我が国の国旗と国歌 . . . 本文を読む
一足目のわらじの職場では、「初任者研修」及び「10年程度経験者研修」などのいわゆる法定研修を補完するものとして、これまでは「Ⅰ期研修」「Ⅱ期研修」を配置し、悉皆で行ってきた。しかし、本年度からはこれに替わるものとして「実践力向上研修」と称して指導主事が学校を訪問して「校内研修」の形式をとるいわゆる「出前研修」が始まった。
草鞋が担当しているのはその中の「産業教育」に関わる内容で、今年は4校にのべ . . . 本文を読む
6月にしては異常な暑さの中、27(月)・28(火)の両日、国立オリンピック記念青少年総合センター(センター棟)で行われた「全国産業教育担当指導主事連絡協議会」に代理出席してきた。
年2回のこの会は、各都道府県の高等学校における産業教育の状況を知ることのできる非常に有益な会である。文部科学省産業教育担当参事官の全体説明の後、各部会に分かれて教科調査官の指導のもと、熱心な協議が行われた。今回参加した . . . 本文を読む
本年度7月から、国立教育政策研究所の「平成16年度全国的かつ総合的な学力調査の実施に係る研究指定校事業」の企画委員(研究主題「工業」)を仰せつかっている。
震災から10日後の11月2日(火)、その指定校になっている足利工業高等学校を、教育課程調査官に同行して訪問した。当初の予定では上越新幹線の高崎を経由して両毛線で足利まで行くことになっていたが、地震による被害で上越新幹線が不通になっていたため、 . . . 本文を読む
私が担当している、情報教育に関わる実践研究員の研究授業を参観した。「マルチメディアの基本操作で進める教科指導」をテーマとして、次の目標を掲げて研究を進めていただいている。
・「配付プリント」用データを短時間にわずかな操作で汎用のアプリケーションソフトに転用することにより、生徒が行う活動に立体感をバリエーションを生ませる。
・中学校で行われている英語の効果的な指導法を、IT関連技術を用いることによ . . . 本文を読む
「高等学校情報科講座」が終了した。
この講座の意図は、「平成15年度より全ての学校において新たにスタートした教科「情報」における指導力向上に資する。」ことである。
平成15年度から高等学校で新しい教育課程が始まり、普通教科「情報」(2単位)が必履修教科として新設された。全ての高校生が教科「情報」を学習する。
これに伴い、平成15年度から3年間の期間を設けて、各高等学校から1名ずつの教科「情報 . . . 本文を読む