日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『サドンデス』

2006-12-16 | 旧「日アレ。」から
昔、家具の配達のバイトをしていた
関東圏を配達していました。
配送センターみたいのに、大量に運ぶ時もあれば
お客さんの自宅に組み立て付きで配送する時もありました。

そこで感じたものは、地域によって人柄がまったく異なること。
ま、当たり前なんですけど
20前後のガキには新鮮に感じたんでしょう、結構色々覚えています。

家に配達する方が好きでした、お客さんと話しながらテーブル作ってあげたりするのは楽しかったね。
小学生になる時に机を運んでいった子供なんか、大はしゃぎだからね。
でもそれは、結構田舎の子供で、都内の子供は結構冷静だったりするんだよ。
人格だよ、って言われたらそれまでなんだけどさ。

田舎の配達は温かみを感じれるんだよなぁ
田舎の老人とかはね、ゴミとか捨てさせてくれたりした事もあったな。
焼却炉持ってたりするから、焼いてくれちゃう訳よ。
お茶とか、和菓子なんかも出てきちゃうから
そんで2000円くれたりしてさ
ボーナスステージなんだよ、金もらえたし

都内の人は逆にあんまし話さないで、違う部屋で待ってたりする。
ダイニングセットを組み立てて終わったら呼んで、見てもらって判子もらう感じで
会話はほぼない感じだね。
都内の人は、作業員が自分達客から意味のわかんない話をされるのはイヤだって知ってるから、話しかけないで仕事だけしてもらって帰ってもらうという
それは冷たいのではなく、乾いてる感じなのかな
田舎の人たちはファミレスで出てくるホカホカのタオルの様な暖かさがある。

でもどうしても、東京にいる日常生活では田舎の人の温かみがちょっと邪魔臭いな、と思ってしまったりする時もある
東京で、マンションの住人が仲良しの所なんて2割満ちるか否かといった感じじゃない?
玄関前であったら、軽く気まずくてさ、ラブホテル内にいる時みたいな空気になる
自分がカレーとか余ったのお隣さんに持って行っても絶対捨てられると思うもん。
まぁ、絶対大丈夫だろうなって思うけど、もしそれでやっぱりなんか入ってて殺されちゃいましたじゃ、笑えないからね
笑えないのは自分は嫌いなのでそんな死に方はイヤです・・・。
自分のあげたカレーは結局トイレに流されると思うわ。
手作り物は基本的に食えないって言う人いるけど、それはやっぱ恐怖心があるからでしょう?違う?
俺もそんなに他人の家の料理は得意じゃないねぇ・・・

逆にさ、都会の人があんまし近所に興味を持たないのは、それは本当は優しいのかも知れないよ
見ず知らずのこんな自分はお隣さんと関わらないようにしよう、って
お隣さんもきっとそれを望んでいるはずだ、と思って関わらないようにするのが東京流の作法の一つかも知れない。
関わりたくないのは前提で、それは自分を美化する為のただの思い込みなのかも知れないけど・・・。

友達が前に引越し終わって即日にお隣さんだったかな?大家さんちって言ってたかな?
挨拶に来たのは、若い夫婦とその後ろに、どんな奴が越してきたのかと殺気だって睨み付ける老婆。
グッワ~!って睨み付けられたに違いない・・・。
やられたら腹立つけど、実際それが正解だと思うわ・・・。
東京怖すぎるもん、理不尽な死が多すぎますよね。
警戒しない方がバカになっちゃいます。
沖縄の島民は鍵閉めなかったりするんでしょ?東京でそんな事して泥棒に入られたら笑いもので、盗られたのに自分が悪いって言われちゃうもんね。
でも今は田舎だから安全だよね~、なんて言ったらそれも爆笑モノです。
地方でも次々と起こる理不尽な死・・・
これだけ話題豊富だと新聞屋さんもネタがあり過ぎて悩んじゃうんじゃないですか?
猟奇的な事件が増えてきているのも否めないですね・・・
この世には悪魔に憑依されちゃう人間がいるんだなぁと、日々思わされます。

自分の子供がお隣さんに殺されたらたまったもんじゃありません。
隣人が一番あなたを殺しやすいですから、本当に気をつけて下さい。
自分だけにはそんな事起きない、なんて思ったら駄目ですよ

毎日、何処かで人が殺されています。
怖いです、いつ自分の番が来るか分かりません・・・。
俺みたいな家具配送員に殺されたらいたたまれなさ過ぎますから。
イヤ、冗談じゃなくてね、ここで一句

『月明かり 赤黄緑の 木々の中 恋とは違う 痛みが胸に』

ん~、切ない・・・なんとも切ないです。
これは一人の少女の歌です、彼女はクリスマスを憧れの大学の先輩に一緒に過ごす予定だった
先輩から誘ってくれたクリスマス、彼女彼氏がいない者同志で過ごすのもいいんじゃない?なんて言って誘ってくれたのは今でも忘れてないだろう。
当日はいつもと違った可愛い服を着たいと思っただけだった。
それでバイトを頑張ろうと残業を申し出て頑張っていた・・・
今思えばそれから悪く偶然が重なり合って行ったのかも知れない・・・。
駅から自宅までは近かった、駅から伸びる細い遊歩道を歩いていけば10分位で着いてしまう
12月の寒い空も買いたい洋服を考えながら歩けば一瞬だ、その瞬間
彼女の胸に冷たい刺激が走る・・・、もうそこからは何も覚えていない

彼女の人生を悲劇にしたのは、50代の男だった
昔、事故を起こし、交通刑務所に入ってた事がある男
新しい会社でもそれが原因でイジメられたりしてどうもうまく会社には馴染めなくなってしまった。
職を転々とし遂には無職同然に、女運も特に良い訳ではなかったしストレス溜まる一方
そして突発的に起きてしまった今回の衝動、冷静になってみてこの男は後日近くの公園のジャングルコンビナートで首を吊っていた。

そんな男にひき殺された奴はさぞ可哀想だろうと思うとそうでもない、実は自殺だったと言う説が有力らしい。
20代後半の女、自殺願望も強く、毎日リストカットをしていたのを同僚にみつかり気持ち悪がられていたが
運送会社の事務員を5年続けていて、真面目に働くいい社員だったと上司は言う
男の噂は一切無くメールをしている姿すら見たことないと言う
そんな彼女は明日が誕生日ずっと前から決めていた事があった。
明日の誕生日には死ぬんだぁ、彼女はずっと前から死ぬことを目的に真面目に生きてきたのだった。
死ぬときは車にひき殺されて他人を自分と同じ様に辛い思いをさせてやるとも決めていた、この世に対する精一杯の報復が彼女にとってはそれだった。
そんで彼女は生い立ちがね・・・

って悲しい話をしたらキリがないな・・・
悲しい話には無数の悲しい話が周りにある、なんと悲しい事やら・・・。


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