エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

遠軽でのサポート

2008-06-19 08:37:56 | Weblog
先週末、遠軽に行った。
遠軽で一番熱い男、遠軽中学の高田先生のサポート。
野球部の子供たちを多角的にプラスに導いている。
今年の冬に行われた「エントモ秘密塾」にも遠軽から半年通った。
熱い男には、熱い行動で答える。

土曜日の夜、ある勉強会を終え列車に飛び乗る。
遅い時間に遠軽に到着した。
高田先生が駅で笑顔で出迎えてくれた。簡単に明日の流れを打ち合わせ。
最近ハードな日程だったので、少しホテルで休んだ。
夜中の0時に携帯電話を見た。着信と留守電が入っていた。
うちの母親からだった。嫌な予感。予感は的中した。

「父親が救急車で運ばれた」

カテーテルが無理な状況だと今晩の話になる・・・
とのこと。自分がいる場所は遠軽、そして時間は0時。
遠軽のタクシー会社は2社ある。
一つ目は、忙しいという理由で断れた。
忙しいわけはないが、断られた。もうひとつにかける。
理由を話し、お願いをした。OKをもらい、遠軽から札幌への旅。
高田先生にメールをして二日間の予定をキャンセルした。
月曜日は、全校生徒に対し講演があった。しかし事態は急。
三時間かけて札幌へと戻った。

緊急の処置がどうやら上手くいったようだ。
血圧が上が「50」しかなかったのを薬で上昇させる。
10レベルで8以上の処置をして生きているものは「0」。
その処置で、「10」を施す。でも生きていた。
父親は、通常200くらいの高血圧。
色々な病を患っている。その通常高いことがプラスに転じた。
専門的なことは分からないがツイていたらしい。

今すぐのものにならないことを確認し、高田先生に連絡した。
「遠軽に今すぐに戻ります。いいですか?」
高田先生は、翌日の講演も含めて大丈夫だという。
車が実家の軽自動車しかなかったので、急遽軽自動車で遠軽に。
寝ていないが、そんなことは言ってられない。
三時間ちょっとで遠軽に到着した。そして指導とお話。
中体連がまじかに迫っている彼らに必要なことを伝えた。
夜は、子供と父母会の決起集会。
指導者と親と選手が一体になっている数少ないチーム。
1週間でやるべきことを明確にし、準備万端。

あるお母さんが、遠軽に到着しユンケルなどのドリンクをくれた。
優しい心遣い。皆さんが体を気づかってくれた。ありがたい。
勝たせてやりたい。今一番日本の中で勝たせてやりたいチーム。

少し遠軽中学の野球部について語る。

何が凄いのか、じつは「てっぺんの朝礼」を取り入れている。
日本でてっぺんの朝礼を取り入れている野球部はここだけだろう。
実際にてっぺんに親御様などが行かれて見に行っているのが凄い。
子供の心に火をつけることを、本気でやっている。
今年の初めにみた彼らの打撃は、見違えるほど変わっていた。
選手が「本気」で練習をしていた証拠。
選手間でも、疑問や自分の意見を言える中学生。
硬式チームで「やらされている選手」とは大違いだ。

なぜここまでできるのか・・・

指導者である。高田監督と石川コーチの熱意。
子供たちのためにと思う方々は多いが、行動に移す人は少ない。
札幌まで通われたり、東京まで何かを取り入れにいく熱意。
ここまでいくと、こちらも熱くなる。どこまでもサポートする。

翌日月曜日。
全校生徒に講演を行った。演題は「夢」。夢について語った。
夢実現の心構えや、コツ、今度するべき具体的行動を語った。
駒苫の選手の「思い」などを語り、200名以上の目が変わる。
壇上にいると、火がついた瞬間は分かる。
それぞれの夢実現にために歩みだした瞬間だ。

無事終了し、札幌にとんぼ返り。
そしてエントモ塾の塾生に「心」を説いた。
メンタル講座と称し、親子が夢を語る講座だった。
親が子供に自分の夢を語る。
子供の夢じゃなく、親自身の夢を語る時間。良い時間だった。


うちの父親は来週に確率の低い手術を受ける。
応急処置でなんとかなっている状態なので、本格的処置が始まる。
医師に言われた「確率は低いですがやりますか」
当然、少ない確率でもやる。可能性ある限りあきらめない。
これから厳しい闘いが待っている。
覚悟は出来ている。気合入れて臨む!


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