エントモ考える野球

弱者の戦いを駆使するチームアドバイザー。当たり前の実践で土台を作り、具体性のある弱者の戦略で弱者が強者に勝利する。

障害と正面から向き合う熱血野球人

2007-02-25 21:20:49 | Weblog
今日は親子野球教室に参加。講師として三時間行った。
昨年から企画されたこの野球教室。主催された方、お疲れ様です!

あっという間の三時間。今日参加した方々はラッキー!
だって、これからやるべきことが明確になったと思うから。
エントモ塾での手法で行ったこの野球教室。
大きなヒントになったはずだ。怒る、どなる・・・ではない指導法。
火を見るより明らか。子供たちは伸び伸びやったほうが間違いなくプラスに。

今日は本当に勉強になった。

ひとりの子供との出会い。
彼は、障害を持っていた。生まれつきの障害。
親御様の話では、野球の結果が出ない時はたまに落ち込むと言う。
今日を迎える前までは悩んだ。どうお話すれば良いのか・・・。悩んだ。

その危惧していたことは会った瞬間に吹っ飛ぶ。
明るい、本当に明るい。そして素敵な笑顔をする。
純白な、そして何の疑いもない笑顔。
彼本人からたくさんの質問を受けた。前向きな質問、そして具体的だ。

悲観的なのは大人だけ・・・かもしれない。

子供は、子供なりに受け止め、そして前を向いている。向こうとしている。
結果を気にしていた彼。でもそうじゃないことを諭す。
結果に目が向くと、誰でもうまくいかない。エントモの自論だ。
やるべき過程に目を向け、そして頑張っている自分にマルをつける。
そうすることにより、セルフイメージがアップし、自信もつく。

何度も何度も表現を変えて、彼に伝わるように話をする。

質問のネタが尽きた彼。
すると、握手を求めてきた。何度も何度も握手を求めてくる。
その握手する力が強い。何か意を決したみたいに強い。

最後に彼はこういった。

「野球続けられますか?」

大丈夫。どんなハンデがあっても、可能性がある限り絶対にできる!
そして、それを決めるのは自分。小学生には酷のようだが実際にそうだ。
自分で切り開いていくしかない。
本人のやる気がある限り、工夫もするし、他で補える。
周囲の助力は必要だ。その助力方法は・・・

温かいプラスの言葉のシャワーだ!

とにかくたくさんの言葉をかけてあげること。
「今できなくても次はできる」「君ならできるよ」「やれる!やれる!」
何度失敗しても、プラスの言葉をかけ続けること。
これが周囲の人間の使命、役割である。

何も本当の成功は、プロ野球選手になることじゃない。
野球を通して、大きな何かを得ることが最大の目的。
人間を一回りも二回りも大きくしてくれるスポーツ。
今度、彼を温かく見守っていきたい。

甲子園でも、足首のない選手が甲子園で活躍したり、メジャーでもいる。
周囲は「無理だ」「できっこない」というが、本人の頑張りで奇跡は起きる。
可能性は無限なのだ。未来は自分で切り開くもの。

彼から教わった。心を教わった。
彼の笑顔、そして前向きな姿勢。素晴らしい時間だった。
教えている立場が、逆に教わった。

私の仕事は、「可能性を感じてもらう」のが仕事。
やればできる。本気でやろうと思えば大抵なことはできる。
子供が頑張っている。私達大人も頑張らねば!

今日の一日に感謝!

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