温かい出来事

2017年11月06日 | 校長室の窓から

全校朝会の話(概要)

大田区には、千葉県の館山に

館山さざなみ学校という小学校があります。

山と海が近くにある

とても、素敵な学校です。

先週の木曜日に、

校長先生は、一日そこへ出かけました。

帰りのバスでの出来事です。

東京までは2時間かかるのですが、

その日は車が渋滞していて、

2時間たっても、

東京駅に到着する様子はありません。

校長先生は、

携帯電話を持ち忘れていたので

家族に連絡することもできずに困っていました。

3時間が過ぎようとしていたころ、

一人の男の人が、

動かないバスの運転手さんのところへ行って

何か話をしています。

東京駅で大事な仕事の約束があるようです。

しばらくしてその人が戻ってくると

ほかの席に座っていた

外国の人が男の人に話しかけました。

この外国の人は、

羽田空港から

カナダへ帰る飛行機の時間を気にしています。

東京駅で大事な約束がある男の人と、

外国へ帰る途中の人。

外国の人が、スマートフォンをかざして

ここは、羽田空港の近くらしいといいました。

バスの窓から外を見ると

「国際線」という明かりが見えます。

校長先生は、二人に言いました。

「バスを降りましょう。

私は、羽田空港の近くに住んでいます。

ここから、

歩いて国際線まで行けるはずです。」

三人でバスを降り、

ずんずん歩きました。

空港に到着し、外国の人と別れました。

「サンキュー。ありがとうございました。」

片言の日本語でお礼をいってくれました。

もう一人の男の人と、

急いで電車に乗りました。

東京駅に行く方法を伝えて、

途中の駅で別れました。

別れる時に

「ほんまに、たすかりましたわ。ありがとうございました。」

と、言ってくださいました。

はらはらドキドキしたけれども、

心が温かくなるような出来事でした。

 

学校で、学習する時に

話し合いをしますね。

話し合うことが目的ではなくて、

何か問題があって、それを解決する時に

自分一人で考えて行動するより

ほかの人と話し合って

より、

良い方法を見つけるためなのです。

今回の校長先生のように、

大人になっても

話し合ったり助け合ったりすることが

たくさんあるのです。

今日は、

暖かい日差しを浴びた全校朝会で

心が温かくなったお話をしました。

 

 

 

 

 


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