さんかくしかく

毎日いろいろな形になってしまうぼくのあれこれ。

お食事をやりとげる

2013年06月20日 | 三角記事
コーヒーブレイクである
ここはコーヒー飲み放題なのである
携帯電話会社風に表記するならコーヒーホーダイである

なぜかお掃除のおばちゃん連にここいらは気に入られているのかして
ちょっとしたおやつが絶えない
ならばなおさら気合をいれたコーヒーブレイクが設けられることになるだろう

もちろん節度を守らなければならない
節子ではない

節度のない休憩はただの自堕落
節子ではない
恋のマイアヒ

わたしはややテンションをあげて
熱いコーヒーをぐいらと飲む

どっとサイト

2013年06月19日 | 三角記事
工場はずっと暑い
ぼくは汗に包まれる
ひどく蒸し暑いとき

屋根に太陽が容赦なくぶち当たって砕ける
汗をぬぐう
タオルあるいは袖で

油絵具がもうぎらぎらしている
彼らは喜んでいるのか
それともほてっているのか
ぼくの油絵具

蛇口をひねるとぬるい水
そのあと冷たくなる
ぼくはついつい
いつまでも筆を洗い続ける
手から熱が逃げてゆく

水にのって
ざあざあと地面にしみ込んでゆく

40分

2013年06月18日 | 三角記事
わが家から工場へ向かう道のり40分
わが家からアルバイト先へ向かう時間も40分

40分でぼくは移動する
たまたまこの時間
それでまた、たまたまの信号で信号待ちをして
たまたまの人とすれちがって
自転車の空気がやや抜け
太陽がてりつけ
雨を降らせたり降らせなかったり

もの覚えが悪くって40日
人の名前や機械のくせ
回る順番やドアーのくせ
ぼくのくせ あなたのくせ

そういうことを思い出してから疲れるまで

おはよう朝

2013年06月17日 | 三角記事
五時に起きる生活が始まって、半月たった
多分今一番慣れなければならないという意識が大変なときだよ
いままではもの珍しさでできていた部分とか
そういうことが、だんだん当たり前になってゆくわけで
そうなってしまうと、平気で忘れたり、するするっと抜けていったりする時期なんだな

朝早起きは健康的なんだっていうけれど
夜たくさんしたいことがある若いぼくにはつくづく不健康なんだな
平気なようでいて
あんがい無理をしているぼくのボディ

まだ塗装は剥がれたり、傷んだりしていないけれどだな

今日もやることはたくさん
気になることは、このところ声を聞いていないあのひとのこと
最近呼びかけてきたあのひとのこと
近づいてくる風景
おはようございます

おままごと

2013年06月16日 | 三角記事
土日のどちらかに立ち寄る、妙な縁があるたこ焼き屋

ひとりで寄ったことはまだなかった
今日は、通りかかった時
ぼくは素通りしようとおもっていたのだったが
店長が割引のビラを配っているところなのだった

あいさつをすると、さあ割引きだから、ぜひにぜひにというではないか

「それに今日はアルバイトのギャルもいますぜ」
ぼくはお店に寄ることにした

お店では、ごくありふれた女の子がひとり
「味付けはどうしますか」
舌足らずなこの人は、一体どういう人なのだろう と思ったけれども、それはそれで終わった
ぼくがたこ焼きを待つあいだ
ビールを先に飲んでいるあいだ
女の子がひとりでたこ焼きを焼いているとき

ぼくがお店を出るまで、いつもと違う時間がすぎていたようだ

待つ子

2013年06月15日 | 三角記事
雨が少ないらしい
そういえば入梅はとっくにすぎ、宣言までしたんだっけか
今日という今日まで、まるで
天気予報ったら、こうなってほしいなあ という気分の憶測で予測しているんじゃないのかっていうくらい
雨予報を外していたものね

阪急電車に一週間ぶり
地下鉄のけたたましさとはちがい
風景のおだやかなること
普通列車のゆっくりに感じることといったら、
ぼくのすみずみで、ぼくをひっぱっている
ぼくがたるまないように
力まずにぴんとしている

シンパシーシンパシー

2013年06月14日 | 三角記事
K氏は俳諧をたしなむようである
先日、ぼくが部屋に落とした新聞記事から、そういうことなのだとわかった
ものを落としたのは、ぼくの失敗であったが
この失敗がなければ、私たちは俳句について、おたがいしゃべったりすることもなかったのだろうなあ
ぼくはノートを買って
なにやら文章を書き始めている
このノートはうまくいくだろうか
そんなこと考え出したらきりがないな
だって失敗が
もとになっているんだからな

ひし形の空き地

2013年06月13日 | 三角記事
今日も暑かった
受付の前に、道路を挟んで、相当広い空き地がある
空き地の向こうは港
朝の時間が過ぎたら、でっかいバスやトレーラー、べつに普通の乗用車まで
ぞくぞくと入ってゆく

そこは駐車場なのだった
ザラザラでゴワゴワ、だだっ広い空き地の、車が入れば駐車場となるにつけて

ぜったいに満車にはならない

なぜならこのあたりはこういう駐車場ばっかりだからな
何かを建てる予定だったのか
とりあえず広々としたかったのか
そのへんのことはよくわからんけど
ぼくは暇なときに、そこらをずっと眺めているよ。雨の降らない空き地のことを、なぜぼくはこんなに気にしているのだろう

西より風

2013年06月12日 | 三角記事
ごうごうと鳴る音で目覚め
時計はそのあと声を出したけど、ぼくはべつに気にしなかった

台風があんがい近くまで来ているらしい
雨らしい雨も降らせない梅雨のさなかだという
天気は晴れ
外気 27度

風に包まれている感覚は夏のものだった
ぼくはねむたい
今日も風とともに行く
風とともに帰る
風薫る人のことを思いながら

サブウェイで20

2013年06月11日 | 三角記事
地下鉄で20分
やがて見馴れた景色の駅につく
特に説明はないけれど
地下鉄おりて自転車、150円はらう
自転車で10分
まだなれない道をまっすぐ
焼野 という、言われのありそうな地名をすぎる
バス停の横をすり抜け
東郷通の角を、丸く曲がってしまう
工場につく
心斎橋からわりと近いから
気がついたことあったら
いつだって来てもいいから
そっと 触れられたくないのなら
ここで眠って、座っても構わないから