かの地

まあ日がくれるまでは京都にいるつもり
それから小さな旅に出るつもり
夜行バスでゆくつもり
明け方、紙屋町につく予定

たったの二日でなにができるでもなし
なにかするつもりもなし
ただ目の前にうつる景色を覚えていようとしているだけだ

すこしは喋り方、うまくなっただろうか
むりだろうか

今日もまた暑くてたまらない
みんな今日で夏休みがおわる
大学ではずれこんで、九月なかぱまで続く
小学生たちはいまプールの帰り、おっさんたちはのどかな昼下がり
やや暑すぎるが

まちまちの町

ちぐはぐの海

今日は空が迫ってきた
それからぼくは自転車をこいだ
空は後ずさりした


まちまちの町

さまざまな町 待ち合わせ場所にえらんだのは
まちまちのバー
そこでちまちまのみながら
しばしばの目をしばしばしばたたきながら
いまかいまかと待つぼく
まだかまだか


よれよれのズボン

雨にうたれてずぶずぶになったのち
いちいちぬぐわないで
そのままうちに帰ったら
だれがなぐさめてくれるというのか
どうしてこうだと言えるのか

赤い波

ルパン三世主題歌その２の練習をしている
タイトルからしてすでにかっこよい
ちなみに主題歌その１は「ダバダバダバダバ」のやつである
それで主題歌その２は「足～ィィ元に～ィイ～～からみ～ィィつく～～」のやつである

カラオケでうたっても、ほとんどだれも知らないと答えるこの歌
チャーリー・コーセイの声が埋もれてしまうのは残念でならない

この歌がエンディングで流れると、いつも血がさわぐというか、あーバイクでも自転車でもいいから、とりあえず旅に出たいな、と思った

つぎはまたどこかいつか三世

畑のキャビア

乗り換えにつぐ乗り換え

その待ち時間

なんとはなしの時間

長崎で２００歳が発見されたそうですね
さすがに２世紀はつらいな

と ここで電車。
神戸にむかう電車はさむいね
それにしても

昨日はたくさんのんだ
相変わらずクーラーがこわれているんだとしたら、また行きたいね。
たぶん私たちは、クーラーに意識を左右されすぎているね
異常なほどだね
あんまり暑いのはかなわないけど、だいたいは慣れてしまうのだね

それでつぎ

そうそう、２世紀の話だった

しかしまあ、２００年前に生まれた、普通の人間の詳細が分かるというのはなかなかすごいとおもう
役所もよく働いているんじゃないかしら
なんら普通の人生が、２００年を経て注目をあびたのだ
そうだな、とくに目立つ必要もないのだ

なにものも、２００年の前に無力である
ここでまた乗り換えだ。

すっからぴん

お金がなくなります
という予定

というのはこうで、かなり高くついた携帯電話代金
ほんとうに、自動お金引き落としシステムの骨頂のようなこの小さな機械
それから来週に行く広島ツアー
こちらも基本料がまずあって、それからプラスアルファーなんとかかんとか

財布の風通しがよい

身だしなみ

べつにどうだっていいと思うんだけど
それはまあ、どうにでもなるからであって
今日はジャージに革靴をはきかけた。
あまりのそれに、やめなさいといわれたからやめたのだけどね

ジャージよりもっと厚手のズボンをはきなさい、と こういうわけだ

ぼくだって好きで革靴をはいているわけではないのだし、文句があるのなら会社にいいなさい会社に
と こういうわけだ

しかしいったいだれがこの組み合わせをタブーにしたのだろう
別にどーでもいいじゃんどーでも
と、はなから投げてしまうことばは近頃の若者すぎてあまり好きではないが

結局、自分がそれでいいんなら、それでいいんだろう としか言えなくなってしまうから
思考を停止させてはいけない
停止させてはいけないのはなぜだ
とはなぜだ

あら あら

今

夕方にとびこんでくるニュース
みんなが全員もれなく死んでしまうことはわかっているんだが
それはなぜなのかだれも知らないわけだが
まったくもって地におちたすべて

あの人はいまだにそんなことを言う「あまり考えすぎないように」
いや、それが絵かきというものなのだろう
ということは、やつはおれたちに絵を描かないでほしいことは明白なのだった
まだ読んでいない本。

それと訃報、その遺書のすべて。
あんなに長文でなくてはならなかった、ということは、やはりまだ寿命ではなかったからだろう

やすらかにねむれ、というのは酷だ。

サイドストーリー

「ただいまー。あれっ、お父さんは？」
「ヒップホップ行ったわ」

という会話が成立するようになるとは、だれが想像したことでしょうか。
父ヒップホップを始めて数ヶ月経過なのです。

ユレキール

100円ショッピングがなんかしらんけど大好き。
南港の、海遊館のところ、さびれたショッピングモールみたいになっているところ
観覧車のふもとにある100円ショップはなかなかいい
消えかけた蛍光灯とともに内装の雑然さがまたいい。いかにもなショップだ。

それで集めたコップがずいぶんある
昨日もまた買いそうになったけどがまんした。
だいたい買ったところでどうにもならないのだ
一ヶ月の毎日、違うコップにお茶をそそいだとして、なんだそれが

いいかげんにだめになってしまったアパートだし
来週には広島だし
ゆれきってしまおう

ペーペー

人々はお金をほしがる。おれもまたしかり。しかりすぎるほどしかり。
人々はお金を集める。その貯金箱に満タンという言葉なんかない。
死ぬまで集める。なるべく使わぬ。

ペイをペイで買ったりするほかは使わない。
ペイでパイは買わない。
パイをペイに変えたがるのもまたしかり。
わたしもまたしかり。
どんなペイでもポイしない。しまいしまいする。
そこからはまたはてしない。
ペイをふいにしない。むげにしない。留守にしないしないしない。


さてわたしは久しブリーフの学校に向かっている。