私の住む町

私の住む町の、最寄り駅のひとつ
駅の裏手にビール工場があってだな

いつもとかわらない風景なのだけど、いつも工場にはビールケースが積み上げられているんだな

５、６メートルくらい積み上がっているんだよな

何百ケース何千本あるのかわからないが、積んである

これが私の町の駅の裏手のいつもの風景

緊張

間違い電話一件
気にするまでもないことだ

風呂場にデカイ蛾いっぴき
気にせずに体をごしごしやっていたら、いつのまにか水浸しになっていた
明日には死んでいるかもしれん

ぼくはいま、ビールいっぽん飲んで、気分はいいんだよ

ヒーターをつけて、ベランダのガラスがくもったから
なにか絵を描こうと思った
紙にはなかなか描かないくせに、だな

うかつに中途半端にはできない
くもりガラスにさえ悩みを打ち明けるのかい

ふと、写りこむ電球をなぞった
ぼくの絵
さんざん描き続けてきた曲線
これからも描き続けるであろう曲線
これがぼくの絵なのか、初めて気付いたよ。