名古屋健康禁煙クラブ

禁煙席でグルメする。名古屋健康禁煙クラブからのお知らせ

分煙支援は「周回遅れ」

2015年10月22日 | 名古屋健康禁煙クラブ
分煙支援は「周回遅れ」
毎日新聞 2015年10月21日 首都圏地方版より一部改編
東京都は
2020年東京五輪を見据え、たばこの受動喫煙防止対策として、
飲食店などが分煙の設備を整備する際に工事費を補助する制度をスタート。
世界保健機関(WHO)はたばこ規制強化を求めるが、
国際的な潮流とは温度差がある。
国立がん研究センターがん対策情報センター研究員
平野公康さん(46)に聞いた。【武本光政】

都の受動喫煙対策は、条例制定に向けた動きから、
分煙の徹底へとシフトしたようです。

 都民へのアンケートでは「分煙はだめで禁煙にしてくれ」という人と、
「分煙でいいんじゃないか」という人が、ほぼ半々でした。
家族連れでレストランに行ったとして、全面禁煙でなくても、
分煙であれば禁煙席に座れば良いって人は、
かなりの割合でいると思うんです。
それでは不十分だと思います。
我々健康作りに携わっている者の怠慢じゃないか。
きちんと健康被害を伝えられていない。
 喫煙が原因で亡くなっている人は、我が国で推計年間13万人。
受動喫煙の影響で亡くなっている人が6800人。
分煙で被害を防げるのは、6800人でしかない。
分煙施設・設備から煙が漏れるので、
受動喫煙を防止するには不十分という研究成果がある。
WHOのガイドラインでも指摘されています。

しかし、受動喫煙対策について話し合う都の有識者検討会では、
委員から、たばこの害自体を疑問視する意見が出ていました。

 たばこの煙には4000の化学物質が含まれ、その中の200は
有害物質。それが肺に入り、血液の中に入って全身に広がる。だ
から、頭の先から足の先まで、病気の原因になり得る。世界的に
みて、たばこの有害性に関する論争は決着しています。私も3月
に国際会議に行って来ましたが、健康影響を議論するようなセッ
ション(会合)はないんですよ。有害なたばこをどうするか、という
議論をしているんです。

それでも、分煙の徹底は受動喫煙対策の一歩前進では?

 「周回遅れ」ですよ。公的なお金を投入して分煙施設を造ってし
まうと、償却期間が終わるまで撤去できないという状況をつくって
しまう。間違った政策を固定化することになりかねない。政治家は
「喫煙と禁煙を足して二で割れば分煙」ということをよくおっしゃる
が、健康は足して2で割れないんです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平成24年度喫煙対策連絡会議 | トップ | タバコ規制をめぐる法と政策 ... »
最新の画像もっと見る

名古屋健康禁煙クラブ」カテゴリの最新記事