2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 小森陽一編『沖縄とヤマトー「縁(えにし)の糸」をつなぎ直すために』(かもがわ出版)

2012-11-27 23:21:48 | 読書
本書は、小森さんと、新崎盛暉さん、伊波洋一さん、石川真生さん、我部政明さんと対話の内容が記載されている。本書の目的は、「ヤマトンチュが『沖縄返還四十周年』の年になにをなすべきかを、ウチナンチュとの対話で見い出す」ことである(10頁)。
新崎さんは、「下から突き上げる民衆の力が、政治状況を変え、歴史をつくっていくと、僕は最近ますます確信を強めています」と言い(75頁)、伊波さんは「沖縄と本土は、基地の数や負担は違っても、米軍の基地特権では同じ」「米軍の特権を無くしていくように、日本全体で米軍基地の在り方を変えていかないといけない」と言い(104頁)、石川さんは、(右翼のように)「違う思想・信条の人から話を聞くのは、すごいエネルギーが必要」だけれども「楽しいからやっている」と言い(173頁)、我部さんは、「沖縄からアメリカが撤退するということは、二一世紀初めから表面化してきた。もし撤退となると、アメリカの世界における戦略の転換につながる」と言った(202頁)。
ヤマトンチュウに、これだけの理解のある人はどれだけいるのだろうか。もしそのような人が多くなれば、沖縄に米軍基地を押し付けている問題は解決に向うのではないかと思われる。
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