虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

黄昏のモノローグ~釧路の街で~

2017-11-21 17:47:56 | 小説
*このお話はフィクションです。

 昭和42年生まれの同世代は今何をしているのだろうか?

 私の友人は高校卒業後、ほとんどが札幌などの都会へと移り住んだ。

 
 みんな自分の可能性を確かめたかった。


 私もそうだった。


 私は高校卒業後、独りよがりの志を果たすために札幌の予備校へと通った。


 しかし、私がその時に痛感したのは、自分よりはるかにすごい優秀な人間との出会いだった。


 厳しい現実を見た。



 30歳を過ぎるころから、友人たちが故郷の釧路の街へとまた戻ってくるようになった。


 
 そんな友人たちと今でも私は酒を飲んでいる。



 みんな若いころの夢は破れたけれど、この釧路の街で必死に生きている。

 そんな友人たちから力をもらいながら生きている。



 私はこの釧路の街がとても好きだ。


 この街で仕事ができるていることに喜びを感じている。



 

黄昏のモノローグ~寒い朝~

2017-11-21 07:15:21 | 小説
*このお話はフィクションです。

 今日も寒い朝だ。釧路の街の寒さは体だけでなく、心にも突き刺さる。

こうやって50年、この寒さと苦楽を共にして生きてきた。

 
 47歳の時に部長になった。昇進が自分にとってストレスフルな日々を与えてくれた。


 しかし、その辛さを耐え抜くために、こうやって毎朝自分と向き合うようになった。


 こんな朝も最近は何だか気に入ってきた。もちろん、3年も経過し、仕事にも慣れてきたせいもあるのだろうが、・・・。


 辛い経験をしなければ、こうやって自分と向き合うこともなかったに違いない。


 自分にとって幸せを手に入れるということは、努力と忍耐が必要だ。

 そして、それは生きている限りずっと続く・・・。



 今日は定例の部長会議がある。プレッシャーのかかる会議だ。


 がんばるしかない・・・。


 50歳の皆さんもこうやって日々生き抜いているのだと思う。