虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

社長

2022-04-27 13:07:11 | 小説
この春より念願だった社長に就任した。
今の会社に就職して28年目を迎える。
どんな山登りになり、どんな風景が見えてくるのだろうか。
そんな思いをまた綴っていきたいと思います。


生きるとは

2021-07-15 12:45:47 | 小説
生きるとは戦いの連続だ。

疲れる。

つくり笑いをしながら、午後もしがみついて生きてやる。

プライドもメンタルもボロボロだけど・・・

54歳のオヤジは這いつくばって生きている。

昭和42年生まれの皆さん、最近も調子はどうですか?

泥水を飲む役目

2021-07-07 18:51:27 | 小説
取引先の部長が
「うちの会社では、部長のところまでクレームが来ないんですよ。その前にみんな部下が処理してくれるんです」と自慢げに話している性格の悪い人がいる。

その会社は社内の雰囲気が暗幕で覆われているような独特なものだった。

みんな疲弊していた。

おそらく上司にクレームを報告すると余計に怒られるのだろう。

恐怖で押さえつけられていると推測できた。

私は尊敬する上司から
出世するほどに誰もが嫌がる相手との取引や苦情を引き受けろと教えられた。

部下のストレスを除去する上司でなければ信頼されないことを学んだ。

今でもその教えは正しかったと思っている。

今日も疲弊する苦情処理に自ら手を染めた。

メンタルはボロボロだ。

しかし、帰り際、みんなが心の底から「部長、お疲れ様です」と言ってくれたような気がした。

少しだけ癒された。



理屈っぽい人

2021-07-01 08:22:10 | 小説
みんなから煙たがられている50代の社員が私の部署にいる。

とにかく理屈っぽい。

若いころからそうだった。

理論武装が好きで、議論大好きのタイプだった。

20年前はそれでも会社への存在価値はあった。

何かあったら上司にでも食って掛かることに生きがいを見いだしていた。

理屈っぽい正義感が売りのタイプだ。

しかし時代は変化した。

会社に貢献し、チームとして同僚性を発揮することができなければ
口先だけの人間で相手にされなくなる。

現実に彼も正論をふりかざすが、成果が伴わない。

だれからも相手にされない晩年を迎えている。

彼は常に相手を議論や理屈でねじ伏せようとする。

それでは相手に恨まれるだけだ。

相手を理論的に屈服させるのではなく、歩み寄り、理解する姿勢が今は求められている。

あたたかい雰囲気で相手に接することができるかだ。

今日も一日が始まる。

仕事ができる幸せ

2021-06-30 08:08:43 | 小説
いつも文句ばかり垂れているが、仕事ができることは、この上ない幸せだ。

毎日毎日忙殺されている日常だが充実している。

目の前に広がる部下の机
常に判断と決断を要求される場面

緊張させてもらえる仕事を与えてもらっていることにも感謝だ。

さて、今日も張り切って行こう。

周りを元気にさせる人

2021-06-29 12:36:27 | 小説
私の部下で10歳年下の課長がいる。

私なんかよりも出世コースの王道を歩んでいる。

彼は、とにかく周りを明るくする才能がある。

彼が来ると周辺は明るく爽やかになる。

私なんかは暗さと近寄りがたさを発しているが、そんな雰囲気は彼からは一切出てこない。

王道を行く人はやはり違う。



胸の苦しさを抱えながら

2021-06-28 15:49:57 | 小説
月曜日、外は天気がいいのに、自分の心は相変わらずにぼんやりしている。

というか、胸の苦しさが感じられる。

権限、責任、判断、決定・・・

複雑化する自分の仕事内容

それに伴い、慢性的な胸の苦しさに襲われている。

しかし、この苦しさを感じなくなった時、自分の人生は味気ないものになるのかもしれない。

まだ、月曜日・・・

今日も帰りは22時を過ぎそうだ。

国武万理「もう離れられない」

2021-06-28 07:56:47 | 小説
ホームワークというドラマの挿入歌だったこの曲

清水美紗が福山に別れを告げに行くシーン

福山の家を出たところで一人崩れ落ちるシーン

マンションの外には、唐沢が待っていた。

抱き合う二人

「結婚しよう」という唐沢の言葉にうなづく彼女

私の大好きなシーンだ。

そしてこのシーンに流れていた「もう離れられない」は名曲だった。

さて、月曜日が始まる。

お蔵入りと言われたドラマ

2021-06-25 12:39:38 | 小説
「悪魔のKiss」という1993年頃のドラマがあった。

私はこのドラマの主題歌が好きでよく聴いていた。

加藤いづみの「好きになってよかった」という歌だった。

当時、付き合っていた女性がカラオケでこの歌を歌ってくれた。

衝撃的な歌詞だった。

また、彼女の歌声に私はいつも深酒をしてしまったものだ。

ドラマの内容も今では放送できないストーリーだった。

当時はこのような破滅的なストーリーのドラマがよく放映されていた。

私は「この世の果て」もよく観ていた。

観ていたというより、当時、同棲していた彼女がよく観ていたドラマだった。

当時の私は就職も
しないで、ひものような暮らしをしていた。

そんな時代に出会った
ドラマは今も記憶の中に深く刻み込まれている。

80年代の映画

2021-06-24 17:33:57 | 小説
セイントフォーというアイドルグループが出演した映画をCSで放送していた。

何だか最後まで見てしまった。

世良公則の歌が良かった。

また、その歌をセイントフォーがカバーする場面も何だか心に染みた。

80年代のカラフルな華やかさが画面から伝わってきた。

このころは、華やかな色の服などか流行った時代

懐かしかった。

華やかさに誰もが憧れた時代・・・

それがバブルという時代につながっていったのかなあと感じた。



優しい陽射し

2021-06-23 12:45:48 | 小説
尾崎豊の「優しい陽射し」という歌が好きだった。

人生の絶不調にいたころによく聞いた。

「夢は夢のままで 諦めてみて・・・」

そんな歌詞に傷口が癒されていた。

大学を卒業しても定職には就かずに彷徨っていたあの頃・・・

周りからもあいつの人生を終わったと陰口を叩かれていた。

あれから30年あまり・・・

何とか今日も生きている。

部長という役割を弱々しく演じながら・・・



かなわない

2021-06-22 12:46:53 | 小説
30歳前後になると、将来、出世するかどうかの雰囲気が漂ってくる。

うちの部署にも若手の優秀な社員がいる。

彼を見ていると、全てにおいて、かなわないと感じてしまう。

コミュニケーション能力が半端じゃない。

常に相手目線の言動なのだ。

だから、顧客はもちろん社内でも抜群の評価だ。

私の時代は一芸に優れた職人タイプが出世した。

○○といったらあいつに任せとけ・・・

こんなタイプで会社を引っ張っていた。

しかし、今は全てにおいて、相手の期待を上回る成果を求められる。

これからの時代、生き残っていくのは難しい。



夏と言えば

2021-06-21 11:42:00 | 小説
高校2年生のころ山下達郎の「Big wave」のアルバムをよく聴いていた。

浪人一年目のころ、TUBEのテープを擦り切れるまで聴いていた。

個人的には稲垣潤一の「夏のクラクション」が好きだった。

80年代の夏の思い出の曲・・・


80年代の思い出~オリジナルテープ~

2021-06-18 08:40:36 | 小説
車のダッシュボードの上にお気に入りのテープを並べていた。

その人の車に乗るとその人の音楽センスがわかった。

オリジナルのテープをよく作っていた。

どんな曲の構成にするか、順番は?

どんな時に誰に聞かせるか?

そんなことに夢中な時代だった。

LPを借りて、テープに録音していたあの頃

今朝は浜田麻里を聴きながら出勤した。

今日も一日が始まる。