ホイッスルバード あいざわぶん

ぐるり富士山一周の旅 寸感

四泊五日の「ぐるり一周富士山の旅」を書き終えたが、
もう少し書いておきたいことがある。
本日は、それらを纏めて「最終編」としたい。

成田空港から東京に出て、「やはり東京は暮らす都市
にあらず」と、45年前と同じ結論になった。
五日目に千葉駅と周辺をうろついたが、千葉市も人が
うじゃうじゃで、私の場合は嫌悪感しか湧かなかった。
新宿から電車で八王子まで行ったが、調布駅を過ぎる
まで空が狭いのだ。そして、直線に切り取られた空しか
目に入らない状況の中で人々は暮らしているのだ。
やはり、私はそれを、人間らしい生き方とは思わない。
あの環境を低賃金で一生暮らす精神は不健全である。
ニューヨークで暮らしたがるホームレスと、まるで同じ。

富士山を囲む町々は、田舎と言ってもいい環境だ。
その田舎に、大勢の外国人が押し寄せている。
暮らしている人たちには、好き勝手に振舞う外国人は
迷惑な存在でもある。
140cm程度の80歳過ぎの老婆が、買ってきた小さな
花を手にバス待ちのベンチに座っている。
バスが来て老婆は座れるけれど、像か豚みたいな尻の
外国人たちに囲まれるのだから、気分がいい筈がない。
(どうしてこんなことになってしまったんだろう)と思うが、
小さな声でしか、身内でしか、言えない状況だろう。
で、私がベンチの隣りで訊いたら、こっくり頷いた。
(私は電車・バスで必ず座れてラッキーだった)

旅行前に私は、「3万円ぐらいだろう」と書いた。
飛行機代の他に必要な旅費のことである。
ところが飛行機代を除いた金額は3万8千円だった。
これは私鉄の電車・バス運賃の値上げが原因である。
JRは安いが、それに比較して私鉄はグンと高くなった。
そしてこれから益々高くなる筈である。
貧乏人には厳しい旅事情になりそうで、困ったもんだ。

台風1号の発生で不透明な今後の一週間だが、脚の
状態が良いのをいいことに「歩き旅」を模索中である。
その前に27日の「年に一度の健診」が待っている。
旅行中のマイナスを取り戻すため、帰宅してから糖質
制限をきっちり実行している。
そんなに悪い結果(Hba1c数値)は出ないものと想像
しているが、果たして・・・。
目標は7.2以下。67歳でその程度の数値なら糖尿病
とは呼ばないよ、と思っているのだ。

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