ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

因果は巡る?

2018-08-28 06:11:19 | 雑感
 その日の午後、三宮であったミーティングからの帰り道のことです。駅から家までのお決まりコースの途中、ゴミ拾いを兼ねて小さなリンゴ園とその先にある緑地の東屋に立ち寄ることにしています。

 リンゴ園は、阪神大震災からの復興を祈念して、市有地にリンゴの木を植樹したものです。今ではそれなりに成長して立派に実を付けるようになりました。実が収穫できたら老人会などに配っているようです。一度、落ちていた実を一口食べてみたのですが、小ぶりながら美味しいリンゴの味がしました。

 ところがいつの頃からか、この味を占めてしまったのがカラスのようです。

 リンゴの実は、小さい内にボランティアの手で丁寧に袋掛けされます。果実が大きくなるにつれ袋も膨らんできます。そこそこ袋が膨らんだ途端、袋ごと喰い散らかされて、せっかくの実が収穫前にダメにされてしまうのです。

 袋の破れ具合や突っつかれた実の痕などから、犯人はカラス以外にあり得ません。実の小さいうちは見向きもしないのに、熟した頃合いがわかるとは流石にカラスです。

 私は、見るに見かねてこの惨状を市役所に知らせました。それを受けて市は業者に委嘱し、リンゴ園の人の通る側にだけ、上からも横からも釣り糸のような極細の線を張り巡らしました。そして防犯カメラを設置し、アクリル製の板に「リンゴ養生のため立ち入らないで・・・」という掲示も貼り付けたのです。

 けれど、これはどう見ても人の侵入を阻むための仕掛としか見えません。悪賢いカラス対策としては隙だらけで、どうせやるならリンゴ園全体をネットで覆うぐらいの処置をすべきなのです。予算の関係なのでしょうか、私には疑問だらけのザル対策としか思えませんでした。

 そんな曰く付きのリンゴ園ですが、その日もそばを通りかかると、私より相当年輩の杖をついた男性がアクリル製の掲示板をじっと見入っていました。

 これを見て、つい私の方から声をかけてしまいました。
「ここはカラスの悪戯がひどく、リンゴが全滅しそうなんです。そのための養生らしいですよ!」
その老人は怪訝な顔をし、いかにも怪しげな人物を見るかのように私の顔をシゲシゲ見ながら杖をつきつき無言で去って行きました。

 午前中は、病院で見知らぬ老婦人に褒めまくられて私の方が不審を抱き、午後は私の方から声をかけたばかりに見知らぬ老人から不審がられる始末。まさに因果は巡るで、こんな皮肉な目に遭う日ってあるのですネ?

 場を和ますには率先して気楽に声をかけるのが一番、いつもそう心懸けている私ですが、うまくいかないときもあるのです。「(こんなときもあるさ)」と、複雑な気分になりそうなのを宥める〆となりました。



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3 コメント

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Unknown (Viva)
2018-09-02 09:04:19
続編、楽しみにしていたのに!



その後肝心な会話、大幅にけずるなんて~
意地悪~~~~

シメシメって思ってるんだろうな~
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Unknown (Viva)
2018-09-02 09:10:16
機嫌なおして書いてくれない?

って言っても無駄でしょうね。😖

待ちすぎたから
ロクロ首になったんですよ!

今更どうやって首を短くすればいいの?
返信する
Re.Vivaさんへ (ヒゲジイ)
2018-09-02 16:57:47
期待外れの肩すかし、でした?
実は件のジイサン、一言も喋らなかったんです。
行きがかり上、カラス対策には思い入れがあったものですから、
私も肩すかしを喰らったみたいなものでした。

間もなく大相撲が始まりますから、
現役プロの切れのよい本物のワザを見たら
“ロクロ首”もビックリして引っ込むのでは?
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