ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

廃用性 “気づき” 障害?

2018-11-20 06:14:19 | 世相
 夜の8時頃、ヴェランダに出て暗い外を見ていたら人の話し声が聞こえました。見れば、声の主は一人で、直ぐ下の道からでした。手に明るい物を持っていたのでスマフォに話しかけていたようでした。

 突然、バサッという音とアッと言う声が同時に聞こえました。どうやら道端から張り出した何かの枝にぶつかったらしいのです。

 そのまま1,2歩前に進んで後ろを振り向き、何に当たったのかじっと確かめていました。さもさも、「こんな所に枝が張っているなんて・・・」と恨めしげな思いで睨んでいたようでした。

 直ぐ近くで外灯が煌々と照らしていたのに、スマフォの明かりが却って “灯台元暗し” にしていたのでは? あたかも周りが真っ暗で何も見えなかったようでもありました。

 しばらくして、あれは何も周りが暗かったせいではないと思えてきました。たとえ目の焦点が合っていなくても、視野に何かが入ったら気配に気づいて咄嗟に避けるのが普通です。スマフォに夢中になっていて、そんな当たり前のことができなかっただけの話では、と思ったのです。

 筋肉は、使わなくなったら廃用性萎縮を起こします。全く歩かなくなって車椅子ばかり利用していれば、そのうち歩けなくなるのはそのせいです。何かの気配に気づくのは動物的感覚で、便利に慣れすぎた現代人はそんな動物的感覚が劣化してきているのではないでしょうか。

 翌朝、件の枝がどう張り出しているのか下の道で確かめてみました。それと思しき樹木はモミジだけで、枝が人には当たらないようしっかり切り揃えられていました。一体、道のどこをどう歩いたらあんなふうに枝に当たるのか不思議でした。

 このところ、スマフォに夢中で周りが見えなかったための事故が多発しています。自転車が人をはねたとか、歩いていた者同士が正面衝突したとか、事故原因はスマフォに夢中だったことのようです。スマフォという文明の利器に無縁の私には、廃用性 “気づき” 障害とでも言うべきスマフォ事故を唯々嘆かわしく思うのみです。



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