ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

続、スリップの話

2020-08-14 06:13:30 | 自助会
 前々々回から続く話です。
 チェアのY 氏も加わっての “三人ミーティング”。ひょんなことからスリップ(SLIP:再飲酒)が話題となりました。そのときわかったのは、3人揃ってスリップ経験ナシということでした。
 はて、引退世代の3人が3人とも、どんなふうにしてスリップせずに今まで来れたのでしょうか?

 断酒歴4年のM 氏は、アルコール専門病院に入院して初めて、アルコール依存症(アル症)とは何かを学んだそうです。以来、依存中枢?(報酬系回路では?)を刺激する炭酸飲料には一切手を出さなくなったそうなのです。

 一方 、断酒歴19年のY 氏の方は簡単、ただひたすら “今日一日、飲まない生活” を念じていただけと言っていました。

 このY 氏の話に私はすかさず、こうツッコミを入れてみました。

「Yさん、以前、アルコールが脳から抜け切った感覚を経験したと
 話していましたよね? AAのミーティングの帰り道、
 どこかの河原で、電車が灯りを点して通り過ぎるのを
 ボーッと見ていて、フッと正気に戻った気がしたとか?
 そんな経験をしたお陰で、スリップしないで済んだのでは?」

「そうだったかなぁ? 確か、断酒して3年ぐらいのとき、
 そんな経験をしたけど・・・」とY 氏。

「私も断酒して10ヵ月のとき、同じような感覚を経験したので、
 とても印象深かったんですよ。
 正直、私も正気に戻ったと思いました。
 酒への囚われ、つまり断酒しなければという強迫観念や、
 飲酒欲求が全く消えてしまったんです。」

「早くも回復したと思った、違う?」

「ズバリそうなんです。ところが、皮肉なことにその直ぐ後で、
 ドライドランク特有の自信過剰にもなったんですが(笑い)」 

「そうなんだよね。自分はアル症じゃないのでは(?)と
 自信過剰になったりもするわなぁ、それが一番アブナイ!
 勘違いは、いくら断酒歴が長くてもいつまでも続く。
 だからミーティングなんだよねぇ。」

 さすがに断酒歴19年の大ヴェテラン Y 氏。彼なりに、微妙なところを正直に語った言葉でした。

 かく言う私はというと、次の3つが、その後の回復の鍵を握っていたのではと考えています。

 ○ 週2回、ブログへ投稿を続けたこと
 ○ 週2回、AAのミーティングにほぼ欠かさず参加したこと
 ○ ほぼ毎日、道のゴミ拾いをやったこと

 さらに加え、これら3つの実践を通して同時に続けてきたのが “言語化”。これら3つと “言語化” が、苦手な “空白の時間” をうまく逸らしてくれたのだろうと思えてなりません。

 もちろん、毎日の早寝早起きなど健全な生活リズムがそのベースにあって、これら全部のお陰で6年9ヵ月の間スリップせずに過ごせたのだろう、そう私は考えています。


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