前々々回から続く話です。
チェアのY 氏も加わっての “三人ミーティング”。ひょんなことからスリップ(SLIP:再飲酒)が話題となりました。そのときわかったのは、3人揃ってスリップ経験ナシということでした。
はて、引退世代の3人が3人とも、どんなふうにしてスリップせずに今まで来れたのでしょうか?
断酒歴4年のM 氏は、アルコール専門病院に入院して初めて、アルコール依存症(アル症)とは何かを学んだそうです。以来、依存中枢?(報酬系回路では?)を刺激する炭酸飲料には一切手を出さなくなったそうなのです。
一方 、断酒歴19年のY 氏の方は簡単、ただひたすら “今日一日、飲まない生活” を念じていただけと言っていました。
このY 氏の話に私はすかさず、こうツッコミを入れてみました。
「Yさん、以前、アルコールが脳から抜け切った感覚を経験したと
話していましたよね? AAのミーティングの帰り道、
どこかの河原で、電車が灯りを点して通り過ぎるのを
ボーッと見ていて、フッと正気に戻った気がしたとか?
そんな経験をしたお陰で、スリップしないで済んだのでは?」
「そうだったかなぁ? 確か、断酒して3年ぐらいのとき、
そんな経験をしたけど・・・」とY 氏。
「私も断酒して10ヵ月のとき、同じような感覚を経験したので、
とても印象深かったんですよ。
正直、私も正気に戻ったと思いました。
酒への囚われ、つまり断酒しなければという強迫観念や、
飲酒欲求が全く消えてしまったんです。」
「早くも回復したと思った、違う?」
「ズバリそうなんです。ところが、皮肉なことにその直ぐ後で、
ドライドランク特有の自信過剰にもなったんですが(笑い)」
「そうなんだよね。自分はアル症じゃないのでは(?)と
自信過剰になったりもするわなぁ、それが一番アブナイ!
勘違いは、いくら断酒歴が長くてもいつまでも続く。
だからミーティングなんだよねぇ。」
さすがに断酒歴19年の大ヴェテラン Y 氏。彼なりに、微妙なところを正直に語った言葉でした。
かく言う私はというと、次の3つが、その後の回復の鍵を握っていたのではと考えています。
○ 週2回、ブログへ投稿を続けたこと
○ 週2回、AAのミーティングにほぼ欠かさず参加したこと
○ ほぼ毎日、道のゴミ拾いをやったこと
さらに加え、これら3つの実践を通して同時に続けてきたのが “言語化”。これら3つと “言語化” が、苦手な “空白の時間” をうまく逸らしてくれたのだろうと思えてなりません。
もちろん、毎日の早寝早起きなど健全な生活リズムがそのベースにあって、これら全部のお陰で6年9ヵ月の間スリップせずに過ごせたのだろう、そう私は考えています。
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一方 、断酒歴19年のY 氏の方は簡単、ただひたすら “今日一日、飲まない生活” を念じていただけと言っていました。
このY 氏の話に私はすかさず、こうツッコミを入れてみました。
「Yさん、以前、アルコールが脳から抜け切った感覚を経験したと
話していましたよね? AAのミーティングの帰り道、
どこかの河原で、電車が灯りを点して通り過ぎるのを
ボーッと見ていて、フッと正気に戻った気がしたとか?
そんな経験をしたお陰で、スリップしないで済んだのでは?」
「そうだったかなぁ? 確か、断酒して3年ぐらいのとき、
そんな経験をしたけど・・・」とY 氏。
「私も断酒して10ヵ月のとき、同じような感覚を経験したので、
とても印象深かったんですよ。
正直、私も正気に戻ったと思いました。
酒への囚われ、つまり断酒しなければという強迫観念や、
飲酒欲求が全く消えてしまったんです。」
「早くも回復したと思った、違う?」
「ズバリそうなんです。ところが、皮肉なことにその直ぐ後で、
ドライドランク特有の自信過剰にもなったんですが(笑い)」
「そうなんだよね。自分はアル症じゃないのでは(?)と
自信過剰になったりもするわなぁ、それが一番アブナイ!
勘違いは、いくら断酒歴が長くてもいつまでも続く。
だからミーティングなんだよねぇ。」
さすがに断酒歴19年の大ヴェテラン Y 氏。彼なりに、微妙なところを正直に語った言葉でした。
かく言う私はというと、次の3つが、その後の回復の鍵を握っていたのではと考えています。
○ 週2回、ブログへ投稿を続けたこと
○ 週2回、AAのミーティングにほぼ欠かさず参加したこと
○ ほぼ毎日、道のゴミ拾いをやったこと
さらに加え、これら3つの実践を通して同時に続けてきたのが “言語化”。これら3つと “言語化” が、苦手な “空白の時間” をうまく逸らしてくれたのだろうと思えてなりません。
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