ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

断酒3ヵ月を過ぎた方にお勧めの “キョウイクとキョウヨウ”

2018-10-26 06:31:57 | 病状
 昨25日、酒を飲まなくなって丸5年となりました。5年前の10月24日に酔いどれ状態で一般病院に入院し、翌25日から全く酒を飲んでいません。ただし、自ら断酒に踏み切ったのは更に5日後の専門クリニック初診日からとなります。

 この5年を振り返ってみて感慨深いのは時間の流れの体感速度です。そして、断酒継続には “空白の時間” をどう逸らすかが最大の解決策ということです。私自身の経験とAAでの見聞からそう確信するに至りました。

 断酒して10ヵ月ぐらいまでは一日がとてつもなく長く感じていました。それが断酒1年半前後から1週間が短く感じ始め、それから間もなくして1ヵ月経つのも速くなり出しました。それでもまだ1年は長くて遠い感じでいました。

 その後、季節の移り変わりも速くなったのですが、断酒丸4年を迎えた去年でも、「まだ4年? 1年って何て長いの?!」と嘆いていたものです。ところが今年は「もう1年も経ったのか?! 速い!」という感じなのです。どうやら歳相応の時間感覚に戻ったようです。

 断酒1年半の頃は、週1回のブログ投稿が軌道に乗り、定期的な道のゴミ拾いも本格的に始めた時期でした。断酒6ヵ月から定期的に週2回通い始めた自助会AAも完全に習慣化していました。断酒を継続するには “空白の時間” が問題で、それをどう逸らすかが決め手では、と気づいた時期でもありました。

 さて、その “空白の時間” です。何もすることがなくて家で一人くすぶっていると、モヤモヤ・ジリジリ・イライラし始めると思います。これが典型的な “空白の時間” で、再飲酒へと誘う最も危ない兆候とされています。急性離脱期を脱して体調が安定し始める断酒3ヵ月以降が、特に “空白の時間” を意識し始める危険な時期だと言われています。

 断酒3ヵ月以降のこの時期は、急性離脱後症候群(PAWS;AAの言うドライドランク)やクロス・アディクションの片割れが現われ始める危険な時期でもあります。私はこの時期に性的妄想に散々苦しめられましたし、過食と嘔吐を繰り返す摂食障害やギャンブル依存、買物依存に苦しんだと言う人もいます。

 ほぼ2年前、私はこのgooブログに『断酒継続の科学』という記事を投稿しました。その記事で、断酒継続のために励行すべき項目として「不規則でだらしない生活習慣を改め、自律的で規則正しい生活リズムに切り替える」を挙げました。が、これではあまりに総論的で、「あぁ、そうですか」と左から右へと直ぐに抜けていくだけでしょう。

 そこで改めて強調したいのは、“キョウイクとキョウヨウ” です。「今日、用があって、行く所がある」という意味です。認知症予防に最も効くと言われていますが、アル症にもこれが一番だと思います。

 断酒1年の頃、医者に毎日通院を止めたいと申し出たことがありました。そのときに冷ややかに言われた医者の言葉が忘れられません。
「クリニックに来なくても、毎日、他にやることあるんですか?」
明らかに “空白の時間” を危ぶんだ言葉でした。

 AAには、断酒歴10年を過ぎた大ヴェテランでもほぼ毎日ミーティングに通っている仲間がいます。「家に一人でいたらロクなことがない!」そんな姿を見ていて確信を強くしました。

 とにかく毎日家から出ての “キョウイクとキョウヨウ” です。仕事再開などは時期尚早でお勧めできませんが、断酒3ヵ月を過ぎたアル症の方に特にお勧めです。



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