ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

ヒゲジイのPAWSによる悪文見本市(その17)

2018-06-08 06:28:48 | 悪文見本市
 今回は、手・足・口の動作に覚えた違和感を述べた記事「老化現象? それともPAWS?」(2017.1.10投稿)から事例を採ってみました。

 歳を取ってくると「これが老化現象?」と思わせられることが色々出て来ます。何気ない日頃の動作に違和感を覚えた場合がそうなのですが、動作がどことなくブキッチョになったような感じと言えばいいのでしょうか、依然としてうまい表現ができなくて残念です。それだけに、この記事の表現・描写には随分てこずりました。

 記事本体でも述べているように、私は近頃、物理的な距離感に自信が持てなくなっています。これが歳を取ったせいなのか、それともアルコールの置き土産・PAWSによるものかはわかりません。が、ひょっとしたらPAWSの中にある「身体的協働性に問題」という項目がこれに当たるのでは(?)と依然としてこだわっています。いずれにせよ、紛れもない事実なので抗いようがありません。

 上記記事をお目通しいただければ、老化現象の参考に多少はなるかもしれません。なお、記事本体を読み返してどうしても気になった部分に、事例では下線を付しておきました。

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【事例52】
「最近、手足の協調運動機能(?)が覚束なくなったと気になっています。・・・(中略)・・・
 片手でモノを持っていて、指だけでその中の一つをうまく操ろうとすると覿面にしくじります。モノを持ったままの片手でドアの鍵を開けようとして、握っていたモノを落としたり、片手で二つのレジ袋を持ってはその一方を指だけで外そうとして両方とも落としたりしています。逆も真なりで、持ち物をもう一つ増やそうとして、持ち物すべてが手から滑り落ちたりもします。・・・(中略)・・・
 足の距離感を間違うことも多くなりました。ゴミ拾いをしていて不用意に、木の枝が額に当たったり、石の仕切りや小さな切り株に躓きよろけたりすることが多くなりました。食べ物を普通に噛んでいて、なぜか舌までも噛んでしまうことがたまにあります。」

         
「最近、手足の協調運動機能(?)が覚束なくなったと気になっています。・・・(中略)・・・
 特に、片手で複数の物を持っているとき、その中の一つを指だけでうまく操ろうとすると覿面にしくじります。片手でドアの鍵を開けようとして一緒に持っていた物の方だけ落としてしまったり、レジ袋二つの一方を指だけで外そうとして両方とも落としたりということがよくあります。逆も真なりで、持ち物をもう一つ増やそうとして持ち物すべてを落としたりもします。・・・(中略)・・・
 物との距離感を間違うことも多くなりました。ゴミ拾いの作業中、ゴミにばかり気を取られて額に木の枝が当たったり、仕切り石や小さな切り株に躓いたりしています。口の中でも同様に、普通に噛んでいながら、なぜか舌まで噛んでしまうこともたまにあります。」


 元の文章の第二段落は、片手だけで複数の物を操作しようとした場合、若い頃と違って見事にしくじる場面を具体的に描写しようとした文章です。できるだけ正確に描写しようするあまり、却ってくどくどしく重たい表現になってしまいました。
 
 そこで、「片手で物を持った状態」と一々断らずに済ますため、第二段落の文頭に副詞「特に」を挿入して片手であることを強調してみました。これでだけでも後続の文章が少しスッキリしたのではないでしょうか?

 同じく第三段落の前半は、ゴミ拾いの作業中に距離感がつかめなくてヘマをしてしまう場面を描写しようとした文章ですが、「不用意に」ではうまく文意が伝わって来ません。そこで、「ゴミ拾いの作業中、ゴミにばかり気を取られ」と具体的に記述することにしました。

 この他、修飾語と被修飾語の語順や読点の打ち方についてもかなりの乱れがありましたが、それぞれ適切に改めたつもりです。いかがでしょう、少しはマシになったでしょうか?

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【急性離脱後症候群(PAWS)】
 症状は、断酒開始後3~6ヵ月目で最も強くなり、6ヵ月~2年で回復する。

  ○ 思考プロセス障害(脳の働きにムラがある、頑なで諄(くど)い思考、因果関係を
    理解できない)
  ○ 情動障害(情動の揺れ)
  ○ 記憶障害(短期記憶の障害)
  ○ 睡眠障害
  ○ 身体的協働性に問題
  ○ ストレス感受性に変化(おそらく認知障害“認知のゆがみ”の意味:筆者追記)
                  (アルコール依存症専門クリニック教育資料より)

 その障害の一つ “思考プロセス障害” では、脳の働きにムラがある、頑なで諄(くど)い思考、因果関係を理解できないなどが知られています。私の経験から言えば、 “思考プロセス障害” は次の3点に言い換えできるでしょうか。

  ● 脳が混乱して疲れやすく、よくストライキを起こすこと
  ● まとまった文章を書こうとすると、なかなか考えがまとまらないこと
  ● 使うべき助詞、所謂 “てにをは” の適切な使い方に迷うこと

 さらにより具体的に挙げれば、“遠回りする思考”、“助詞の使い方の混乱”、“修飾語の語順の誤り”、“時制の混乱” などとなり、大概が “慣用的な言葉の使い方(言い回し)の失念” ということに要約できます。



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