ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

百薬の長の酒 って老化促進薬?

2018-06-01 06:03:27 | 病状
 飲酒していた頃の私は、生活習慣病といわれる高血圧、糖尿病、脂質異常症、これら3つの病気すべてを抱えていました。それが酒を断ってからというもの、糖尿病以外は全部正常範囲内に戻っています。しかも、残った糖尿病も随分軽くなっています。

 かつては成人病と呼ばれていた生活習慣病ですが、その名称変更の経緯からして老化と年季の入った生活習慣に原因があるとする意図が読めます。長らくこれら生活習慣病を患った者として、またアルコールの常習者だったことからも、その発症と進展には間違いなくアルコールが大きく絡んでいたと私は確信しています。

 つまり、年季の入った生活習慣の中で最もクサイのが飲酒習慣(つまりアルコール)ではないかと睨んでいるわけです。恐らくこのことは、これらの病気の大多数の患者にも当てはまるのでは(?)と思えてなりません。

 また、典型的な老化現象と言えば、もの覚えが悪いとか、もの忘れがひどいとかの記憶障害を思い浮かべると思います。ところがアルコール依存症者では、この記憶障害が若年者であってもよくみられるのです。とすれば、アルコールは老化を早めるのでは(?)と思わざるを得ません。

 こうしたことから、乏しいながら私が持っているアルコール毒性についての知識を一度整理して、アルコール老化促進説(?)とでもいうべきものを敢えて提起してみようと思いました。以前にも取り上げたことのあるテーマであり、性懲りもない動機のもとで少々粗っぽい論旨展開になっていますが、どうぞご容赦ください。

 さて、アルコールの毒性については以下のことが知られています。

 アルコールは、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を亢進させ、そのコルチゾールが交感神経を緊張させて血圧を上昇させます。つまり、アルコールは高血圧の原因物質の一つです。

 アルコールは肝臓で解毒されます。アルコールを常習していると肝臓はその解毒に忙しくて糖代謝に手が回らず、それがエネルギー代謝全体に悪影響を及ぼします。つまり、アルコールは高血糖や脂質異常をもたらします。

 アルコールは、コルチゾールを介して記憶を司る海馬の神経細胞を減らします。そして、その大量使用が前頭葉の感情制御機能の低下をもたらすこと、さらに大量常習が前頭葉の萎縮を来たして知的レベルの低下をもたらすことも知られています。つまり、アルコールは記憶障害などの大脳機能の低下をもたらします。

 アルコールは小脳にも悪影響を及ぼして協調運動に齟齬をきたします。これは酔っ払いのヨタヨタ歩きが代表的ですが、アルコールの解毒に要したビタミンB1が不足したためのようです。その最悪のケースがウェルニッケ・コルサコフ症候群・脳症です。

 生活習慣病、記憶障害、前頭葉の萎縮、協調運動機能の低下、これらは主要な老化現象です。そして上述したように、これらの老化現象はアルコールによってもたらされる変化と符合する現象なのです。ここまで状況証拠が揃っていては、アルコールこそが老化を早める老化促進薬と考えざるを得ません。

 以上は素人の推論です。素人の推論ではありますが、まず間違いないと思っています。今度、専門クリニックを受診するとき、是非とも主治医に意見を聞いてみるつもりでいます。どうぞ、その結果をお楽しみに!



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