これ西丹沢、檜洞丸頂上にたってる看板なんですけどね…。
安易に犬越路経路で降りちゃお~っとするハイカーに「ちょっと待てよっ」というわけよ。
じつは……まさにワタシも3年前の冬、雪と氷の山のなかを軽はずみに下山してしまいまして、「ありゃ~マジで遭難するか!?」と思ったことがあるのです(´・ω・`)
それがあんまりにも強烈だったもので、それ以降犬越路から檜洞丸経路は一度も歩いたことがないのですよ。。。
でも…。しばらく時がたってふと先日思ったのです。
あの日あのとき一本の鎖を掴んだまま、絶壁の凍った石場で足を滑らせて宙ぶらりんになっちまった現場をもう一度訪れてみようかねぇ(´・ω・`)…みたいな?
そう、サスペンス的にいえば犯行現場に戻ってくる犯人か?
そんなわけで、、、。
前置きがムダに長くなりましたが、西丹沢から本日檜洞丸を目指して出発したわけなのです。
しかし…平日月曜日というのにお花目当ての登山者だらけ~!で新松田からのバスは、ぎうぎうの満員状態でした。
* * *
用木沢出合から犬越路までの路は風も通らず蒸し暑く、初っぱなからワタシやられちゃいました。。。で、省略ねっ。
やっと上がった犬越路からまわりを見渡せば、本日すべてが雲の中なり。
それでも雲に隠れた大室山はやっぱり「大室山」なのでした。
笹をかき分けたその先、この朽ちたブナの立つ鞍部のちょうど真下に犬越路トンネルは走っているのですね。
おっ、いよいよ向こうにハシゴもみえて来ました。。。
ここ、なんてこともない昭和35年?と刻まれた古い標石のたつ小ピークだけどさ……お次のピークはあの小コウゲ!(変換が面倒くさいので省略)ですからね~。
いまそこにある危機から一旦、遠くに目をやるものの、雲に隠れて先がなんにも見えないし(´・ω・`)…。
そんなわけで、まずは小コウゲに向けて登っていきます。…でも、あのとっても怖かった鎖はこれじゃないんだよな。。。
小コウゲをなんとかこなせば、その先やっと大コウゲ(変換が面倒くさいのでこれも省略)が顔を出しました。
さぁ、この先一気に250Mほど上がります!
目を凝らせば…まさにヒトが鎖に掴まってるのが見えますよ!
きっとアレだよ~!アレアレ!!
(・Д・)ノ!!
見下ろしてみて、間違いありません。。。
あの日雪だらけの崖から見下ろせば、2本の鎖が垂れ下がっていまして左側に雪が多かったために右側の鎖から降りていくと…。
急に足場がなくなりいきなりすべって宙ぶらりんになったのでした( ̄O ̄;)
きゃ~!いま考えても怖いわ~!!
んで、あらためて冷静に見上げてみれば…。
たしかに左側の足場がない!あの空間で雪のなかワタシゃぶらさがっていたんですぜー!!
でも、、、そのあと……(・ω・)
そんな宙ぶらりんでジタバタするなか、ふと上を見上げれば、ひとりのオジサンが無表情で立っていてワタシを見下ろし一言。
「アンタ登りたいの?降りたいの?」
( ̄(工) ̄)‥‥。
(じつはそれが一番強烈だったんですよ~!)
ありありとその様が浮かんできたものの‥……気を取り直して大コウゲへ向かいますです。。。
また、鎖か!?
ここなんていま見てもどうやって登ったのだろう。。。
そんなこんな、ほとんど休憩なしでよじ登っていたため、やっと大コウゲで糖分補給を。
このピークではアセビとカエデの大木のこんなコラボもみられましたよ~!
雲間からやっと熊笹の峰が現れました。
熊笹の峰は…。
いろんなブナたちが横たわっていたり…。
佇んでいたり…。
やっとみんながお目当ての花も迎えてくれました(=^ェ^=)
吸い込まれそうな谷底。
檜洞丸周辺はブナの立枯れとともに本当に崩落が激しいですね。。。
バイケイソウが見えてこれば目指す山はもうまもなくですよ!
霧の檜洞丸山頂。
…そんなこんなの6時間の山行きでした。
しかし、バスも車も満員満車!なのに、今回歩いた犬越路からの同じルートを行く人に出会ったのはわずかふたりだけ。
それでも平日にもかかわらず、お子さん連れも含めて頂上からのたくさんの人と今日はすれ違いました。
さすが、お花の季節!
本当は、熊笹の峰周辺のブナ散策も兼ねて、ぜったい登りのほうが楽しいと思うんだけどな。。。
おまけ(・Д・)
シロヤシオって個人的には花より葉のほうが可憐だとおもう。
誰かがシロヤシオ?と。。。ガクウツギですよね。
帰りがけのウェルキャンプ場内で見つけたイボタガ。怖い~。。。