丸亀女子リーグ観戦記～優勝戦～

　丸亀ブルーナイター５日目、昨24日の総売上額は5億4052万8500円。さすが、女子戦は破壊力がありますね。ＧⅠも真っ青です。

　準優勝戦を盛り上げたのは地元・香川支部の３人娘。

　『初のＡ２級＆初の地元優出』をめざす平高奈菜選手が口火を切りました。３コース発進の準優９Ｒは、インが池田明美選手で２コースが永井聖美選手。この東海勢２人は競らない＆捲り差しの空間を作るヘタは打たない…となれば、１Ｍは握りマイしかありません。見事なツケマイで池田選手を攻略した後、先行する永井選手を２Ｍ差しのハンドルで急追。２周１Ｍ手前で内から艇を並べ、先マイして逆転勝ちしました。優勝戦を含めて今期はあと４日間走るのでＡ２級は確定ではありませんが、ほぼ大丈夫。約３年前のデビュー戦。不完走→転覆→６→落水→６→６→６→６→６というドハデな成績で関係者をハラハラさせた彼女も、立派に成長しました。デビュー初Ｖをめざしてもらいましょう。


　続く10Ｒを制したのは野田祥子選手。カド４コースから仕掛けた三浦永理選手の捲りに乗ってズバッと差しました。ペラ巧者で知られる坂本誠治選手の奥様。産休が明けてから初優出ですね。後述する平山智加選手と同じくらい強力に噴いています。足勝負になれば絶対に抜かれません。このレースにはまきひゃん（長嶋万記選手）も乗っていました。三浦選手の捲りに乗って野田選手が差したさらに内を伸びて、２Ｍで会心のターン。２番手を走る三浦選手に迫りましたが、わずかに差し届きませんでした。連続優出は３でストップ、しかし新・横断幕が掲示された節の連続優出記録は続行中です。次に期待しましょう。


　そして準優11Ｒは写真（笑）の平山智加選手が圧勝！　インからトップスタートを決めて初日から無キズの10連勝ゴールと完全Ｖに王手です。今節最大のピンチは５日目の前半、誰もが勝利を疑わなかった８Ｒでした。風がやんだこともあって全員が慎重なＳ。その中でも飛びぬけて遅いコンマ33でドキッとしましたが、１Ｍまでにあっさり追いつくと冷静な差しハンドルで突き抜けました。「レバーを放ってもニョキニョキがあるんですよ。ニョキニョキが。最近はこのニョキニョキがなかったんで、今回はいつもの丸亀にしてはいい足です」。たぶん、新聞には「アジャストしても伸びる」と簡潔に書かれているでしょう（笑）が、速いスタートを行かなくても先マイして勝てる足ということです。まあ、負ける要素はありません。


　期末はいろんな勝負駆けがあります。Ａ２級勝負続行中なのは今井裕梨選手（勝率アップ条件）と堀之内紀代子選手（２連対率アップ条件）。Ｂ１級勝負に挑むのは栃原さやか選手（２連対率アップが条件）。穴党の方はぜひ。


　あと、試運転情報をざっくりと。

　原田佑実選手と栃原選手は晴れた日の方が強力。２人とも初日から鎌倉涼選手（途中帰郷）をやっつけてましたもんね。

　鈴木祐美子選手と森岡真希選手も力強くなっていますね。

　まきひゃんは５日目、昼の試運転に１番乗りして果敢にも平山智加選手と茶谷桜選手に挑んでいました。結果は本人の名誉のために省略します（笑）でも、ホント立て直しましたよ。

　Ｆ２コンビも出てます。鈴木成美選手は伸び、喜多那由夏選手は回り足が強力。簡単に見切ってはいけませんよ。