今、モラルなき企業であるビックモーターは、終わりの始まりを迎えていると言われているが、預かった顧客の車を故意に損壊して修理費を損害保険からの支払いで賄っていたという疑惑が本当であるなら、企業としての最低限のモラルを欠いている会社であると言われても不思議ではない。
同じような「終わりの始まり」の気配は、自民党政権にも強くしてきた気配がする。マイナンバーカードに対する国民への説明不足または説明の下手さ、消費者物価の高騰で低所得者が困窮しているのを横目で見ながら、国民に十分な説明もせずに増税の方向に舵を切りつつあること、異次元の少子化対策とは言いながら従来型のバラマキしか出来ない発想の弱さ、米国の方ばかり向いている防衛政策から脱却出来ないこと、木原氏の件でもわかるように、身内に甘く不祥事などの揉み消し体質があることなど枚挙に暇がなくなってきていると思う。この政権は、自分達の感覚で考えた人気取り政策、例えば、LGBT法案であるとか、拉致被害者問題で北朝鮮に足元を見られがちなアプローチをし続けるとか、大多数の国民が本音で望んでいることとは異なる方向に進みつつあると思う。
昨晩から、ユーチューブで、木原氏の妻が関わったとされる事件についての文春報道を受けての様々な番組を見ていて、その概要があらかた分かってきたような気がする。本件での最も大きい問題は、妻が関与していると疑われている件において、木原氏の揉み消し圧力が警察等に働いたかどうか、それとも、警察キャリア官僚側の自主的な忖度で、当該事件の再捜査の体制を縮小したのかどうかということであろう。権力者の妻というだけで、殺人の疑いのある事件が有耶無耶にされるとすれば、国民は、政府や警察に対して不信感を持つだけだろう。木で鼻を括るような答弁ではなく、この疑惑に対して真摯に応えようとしないのであれば、それこそ、この政権は、終わりの始まりとなるだろう。