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conscience

my diary

何か本当なのか?

2023年07月14日 | 日記
 官房副長官のK氏の妻の件については、何が本当のことなのか、何が問題点なのかが、よく判らない。勿論、妻の元夫の不審死事件そのものは、K氏と結婚する前のことであり、その事件自体にK氏の関与は認められないだろう。しかし、妻の元夫が不審死したこと、その件で妻が再捜査の対象になったことを知った時、K氏から警察幹部へ、直接か間接かは問わず、何の働きかけもなかったのだろうか。もし、働きかけがあったとしたら、公私混同、職権乱用の疑いが生じることになるが、これを報じた週刊誌は、その客観的な証拠を把握しているのだろうか。ともあれ、少なくとも、現政権幹部であるK氏は、当時、銀座などで常習的に飲み歩き、そこで知り合ったホステスと出来ちゃった結婚をしたという事実は確認されているのだろう。そのような人物であっても、岸田首相が、その手腕を認めて任用し続けるというのなら、後は、国民の判断ということになる。
 しかし、このことは、一部の週刊誌では報じられているものの未だに大手マスコミでは報道されていない。ジャニー喜多川氏の問題も、当初、大手のマスコミは、性加害の事実を知りながら報じようとしなかったが、権力や影響力のあるものに対する忖度は、特に、我が国の大手マスコミにおいて甚だしいものがある。そのことは、近年の新聞離れなどの原因の一つにもなっているのではなかろうか。かといって、SNSの情報に偏り、新聞などを見ないという若者世代にも困ったものがある。闇バイトの恐ろしさなど判っていても良いものだが、これだけ強盗事件などが発生していて、実行者が使い捨てにされているというのに、愚かにも、未だに闇バイトに入り込んでしまう若者が多い。
 考えてみれば、その萌芽は、闇金全盛時代の1980年代~2010年代にも見られ、借金苦と闇金からの脅迫に耐えかねた若者が、安易に強盗などに手を出して捕まったりしていたものだった。この構造は、今の時代には、貧富の格差、教育格差の増大とともに更に大きくなっていると考えられる。特に都会では、物とサービスが豊富で金さえあれば豊かさを満喫出来る時代、昔と違い、貧乏で苦しくても将来に希望が持てた時代とは異なり、現代こそ、格差が益々固定的になっていっているのではと考えた場合、恵まれず将来に希望の持てない若者世代は、自暴自棄となったり、例えば、山上被告をヒーロー視したりする者が出かねない状況が生まれつつあるのではなかろうか。
 ここにおいて、政治家には、自らの当選や栄達の為だけではなく、声なき国民の声に耳を傾けるという努力をしてもらいたい。幾ら自衛力の強化などに金を注込んでも、若者世代が、子供を持ちたいという意欲を失ってしまっている現状では、その装備を使いこなす人材が少子化故にいなくなってしまうだろう。それは、民間の産業基盤にも及ぶだろうし、労働力人口の減少した国で栄えた国は歴史的に存在しなかったのではなかろうか。今の日本は、落日のローマ帝国のようにしか思えない。
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