ダンスパフォーマンス「i」を終えて

10月5日（土）から14日（月）まで開催いたしました、THE CLEAR CREATURESを終え、疲れと興奮が身体の中に
のっぺりと残っている状態ですが、1日、1日と過ぎ去る中、1日、1日と新たな始まりが始まっています。
今はそんな気持ちです。

イベント中、ダンスパフォーマンスで「i」を踊りました。
3年前の再演はありましたが、今の私の思考や身体で「i」を踊りました。

「i」は私のアイ、と愛のアイのことを意味します。

私は本当に存在するのか？
愛は本当に存在するのか？
私は何なのか？
愛は何なのか？

ワタシ。
アイ。

私にとって考えても考えても不思議な存在でしかないこの「i」と今回も向き合いました。
愛されたいという思いから、「私を見て」「私を知ってほしい」と、気づいたら心で叫んでいる。
良い人に見られたい。いい人だと思われたい。そんなことをふと気づくと思っている私がいる。
私はワタシでいいのだ。と思うが、なかなかそうはいかない。
そして少し息苦しく生きてしまう。

「i」はそんな私に何かを教えてくれる。

出会いたい。私に。
出会ってみたい。私に。
愛したい。この私の心で。
愛したい。この私の身体で。
私はいつも心の中で想っている。
私はいつも心の中で願っている。

私の踊りで観ている人に愛を与えたい。
私の踊るで観ている人に勇気を与えたい。

今を生きてること。生きること。ワタシで生きていくということを、ワタシが大事だということを
私は私の踊りで伝えたい。
そう願って踊りました。

私はワタシを空っぽにして、私の身体を使って踊りました。
そして踊りは踊ってる私の身体にゆっくりと侵入し、何かを伝えました。私は身体全体で感じ取り踊りました。

「I never forget you.」

「You never forget me.」

そう、今まで出会ってきた多くの人たちに感謝が込み上げ、今まで出会ってきた人々のことを私の心は決して忘れない。
そう、忘れなくてよいのだ。ずっと感謝し続けてよいのだ。愛を持ち続けてよいのだ。
ということを気づきました。

そして出会ってきた人々の心の中に今も私が消えないで生き続けている。

私は消えない。私はなくならない。
私の心の中に灯し続ける愛。
私はいろんな愛を受け取り、私はいろんな愛を人々に伝えている。
私はいろんな人の心の中で生き続け、私はワタシで生きている。

そのことに気づいたとき、生温い涙がたくさん流れました。
ありがとうございます。本当にありがとございます。
たくさんの愛をありがとうございます。

大切にします。

そしてそのことはどの人の心にもともし続けている。と、強く信じることができました。
私の心の中にはたくさんの愛が灯し続けています。
消えることのない愛のヒカリが、ワタシが生きています。

そう気づかせてくれた作品を踊りました。













2016年に踊りました「i」についてのブログです。





この「i」のブログには続きがありました。

「I don't mind you forget me」
の後に奈良美智さんの言葉には続きがあることを見つけました。
「Because,You never forget me. Inever forget you.」


そう、我々は出会いに感謝し、心があたためられ育っていくのです。
出会いがあるから我々は力強く生きていけることができるのです。
出会いがあるたびに心にヒカリが届くのです。

目を見開きはっきりとそのヒカリを見ることができるのです。
確かなヒカリのぬくもりを手のひらで感じることができるのです。

そしてそのぬくもりのあたたかさに心の奥に固まっていたものが溶け出し、生温かい涙が流れるのです。

私は生温かい涙を信じることができました。