1031ビジネス・コンサルティング

経営コンサルタントの目で、日々の出来事から、参考になるキーワードを取り上げて、解説したり、情報発信をします。

3-1.企業を救うのは誰か?  経営管理者の役割

2021-08-16 17:03:52 | 独り言
この時期経営上のいろいろな課題に対応を求められるのは経営者だけではない。経営管理者としていろいろなことが求められる。まずは仕事の確保であり、売上・利益を上げることが求められる。同時に経費の見直し・圧縮、在庫の削減・見直し、厳しい状況の中での取引条件の改善や見直し、商品のコストダウン、財務強化策としての資金繰り、手元資金の調達・確保、コロナ対策としての健康管理、安全管理、新規事業・新商品開発など多岐にわたる。
 厳しい環境対応のための事業再構築に企業は利益を確保し、資金繰りに注意する必要がある。そのために仕事の確保が必要であり、そのための事業再構築補助金などの活用も求められる。そうしたソリューション能力を経営管理者が日ごろ養っているかどうかで、企業の差がつくのである。
 コロナ対策だけではなく多くの災害等の発生など何が起こるかわからない。発生するいろいろな問題に対してソリューション能力を発揮できるのか、もしくはメンバーの課題解決支援ができるのか、リーダーシップを発揮し、部門をまとめ、この厳しい環境を乗り切る前向きな姿勢が求められる。
 マネジメント力、ソリューション能力、リーダーシップ力が求められるが、平常時から準備ができているであろうか。
 中小企業においては若い経営管理者や新人管理者も多いと思われる。この時期どのようにして経営能力を身に着けたらよいのであろうか。
 経営者の思い、経営理念、経営戦略などをこの時期こそ理解し、従業員全員との意思疎通を図り、話し込み、徹底することである。少人数の会社なら経営者ができることも、経営者と従業員の皆さんとのいわば「結節点」として自らの役割を果たす必要がある。現場の課題や問題点を吸収し、ともにソリューションしながら、経営に生かし、自らの能力向上を図る必要がある。
 ただ潤滑油として間を取り持つだけではなく、経営者と現場の間に立ちながら、部門戦略の立案・実行、会社への提言など非常に重要な果たすべき役割がある。野中幾次郎一橋大学名誉教授はそうした役割を「ミドル・アップダウン」と述べている。
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