きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

ゾロ・ザミュージカル

2011-01-25 19:58:01 | 観劇・ミュージカル
2本目は日生劇場の「ゾロザミュージカル」。

この作品はジプシー・キングスの音楽に彩られたミュージカルで日本初演。

ゾロの物語はTVや映画などでもお馴染みらしいんですが、実のところ、私はよく知りませんでした。

物語は村の総督に息子であるディエゴと彼の兄として育てられた血のつながらないラモンとの葛藤の物語。
その2人の対決のためにディエゴがゾロとして動き出す・・・。

フラメンコが溢れる舞台はテンポ良く展開し、観ていて楽しい。
久しぶりにダンスシーンが堪能できるのは個人的には嬉しかったが、フラメンコが迫力あるがために物語とのリンクが薄らいでしまっているように感じたのは私だけだっただろうか・・・。

出演者ではイネス役(池田有希子さんとのWキャスト)の島田歌穂さんが素晴らしかった。
歌の上手さは言うまでもないのですが、姉御肌の粋なジプシー女性を可愛らしさも出しつつ見事に演じておられ、フラメンコも素敵でした。

ゾロの敵役のラモンは石井一孝さんで、このような悪役っぽい役をされているのを初めてみました。
本自体がラモンの人物像を詳しく描いていないという事もあり、難しい面がある役だったと思いますが、熱演だったと思います。
ただ、後姿に年齢が見えてしまうのがちょっと残念。

女優さんにはあまりないのですが、男優さんって時々、後姿に年齢を感じさせる部分が見える事があって・・・。


さて、主演の坂本昌行さん。
コンスタントに舞台をされている方ですが、実はあまり縁がないのかほとんど観た事がありませんでした。遠い昔にサウンドオブミュージックでロルフをされたのを観た記憶があるのですが、多分、それ以来だと・・・。

歌もダンスもアクションもすべて合格点だと感じましたが、ゾロとして登場している場面よりディエゴとしての場面の方が押しが強く感じられたので、その辺りのバランスを逆転させた方が作品的にはいいのではないかなと思いました。

ルイサ役の大塚ちひろさんは澄んだ歌声がとても印象的でした。

でも、これは本の問題なのですが、ルイサはずっとディエゴが好きだったのに、ゾロに変装しているディエゴに全く気がつかないって、ちょっと不自然。
だって、目が見えてるんですよ。愛している人なのに、目が見えれば普通わかるでしょって思っちゃう私はちょっと歪んでますかね・・・。


この所、レミゼのガブローシュなどミュージカルの子役さんが話題になっていますが、この作品でも子役さんが登場して、活躍されてました。
でも、最近の子役さんって本当にお上手ですね。

これと反対に少し残念だったのは、いつも素敵な歌声を聞かせてくださる上條恒彦さんがノドを痛めておられたようで、セリフも聞き取りにくい所があった事。早く、回復される事をお祈りいたします。

色々、勝手な事を書いてしまいましたが、それだけ作品に期待していたという事でお許しを・・・。
コメント
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