帝国劇場で2019年版の「エリザベート」を観て来ました。
私の今期のエリザベート観劇の一番の目的は愛希シシィでコルフ島のシーンを観る事。
昨年、宝塚で愛希さんのシシィを観た時に、彼女のシシィで宝塚版にはないコルフ島でのパパとのやり取りを観たいと強く感じたのでした。
その希望が早々にかなうとあって、この日の観劇をずっと楽しみにしていました。
その愛希さんのエリザベート、天真爛漫な少女が皇室のしきたりに自由を奪われ、心を閉ざしてゆく過程が丁寧に演じられていて、とても良かった。
歌唱も安定していて素敵でしたし、ダンスが上手い方なので、最後のダンスで踊らされている場面の動きがとても綺麗で流石と感じました。
なので、彼女のダンス力をもっと発揮できる作品にも出て欲しいなと強く思いました。
観たかったコルフ島の場面。
パパの魂と語る時にそれまで忘れていた笑顔を少しだけ思い出したような表情で歌う愛希さんのシシィにウルウル。
私この場面のパパとシシィの歌、かなり好き、村井さんのパパ、素敵な歌声だったなあと思い出したりしました。
トートの古川さん。
ビジュアルの美しさは言うまでもないのですが、歌唱もなかなか良くて、全体的に良かったと思いましたが、見た目が華奢なので、帝王とか閣下という感じとは少し違うかなとは思いました。
冷たい美しさで人間味を出さない方が良いのではと感じる場面もあったのですが、色々と考えて役作りをされているかなとは思いました。
一つだけ、結婚式の笑い声は、私的には無理でした。普通でお願いします・・・。
この日のチケットを取ったもう一つの理由が京本くんのルドルフ。
前回よりも声の厚みが増していて、はかなさや憂いの似合うルドルフのイメージにぴったりで、いいなあ、好きだなあと感じられる役作りでした。
今回、客席に背中を向けて踊っておられた場面で、指先が繊細な表現をされている瞬間に出会って、素敵と心の中で叫んでました。
ゾフィーの剣さんは前回、観ることが出来なかったので、今回の再演では絶対に観たいキャストのおひとりでした。
歌は音域的に少し苦しい部分もお見受けしましたが、厳しさの中の優しさや美しさを感じられる演技で、ゾフィーの死の場面はウルウルしてしまいました。
今期はあと2回、観劇予定なので、皆さんの変化が楽しみです。
ところで、今回、メロディーラインが変わったナンバーがいくつかあったのですが、観劇歴の長い、おばさんファンには違和感アリアリ。
振付や演出が変更されるのは構わないのですが、メロディーが変わると慣れるのに時間がかかりそう。
メロディーが変わったことの効果も実感できなかったし、時々、演奏も変だった気がするけど、あれも編曲だったのかなあとかモヤモヤが残っています。
メロディーラインを変えるより滑り台装置変えて欲しかったというのが正直なところです。
でも、キャストの皆さんはとても素敵だったので、次回の観劇を楽しみにしています。