台風の影響を心配したのだが、
何とか快晴で昨日の試合を迎えることが出来た。
昨日は・・・父方の親族を約30名集めて観戦。
この企画は 父が生前に…「一度パーティルームにみんなで集まり観戦しよう。それを息子に音頭を取らす・・・」なる 遺言から???スタートした。
昨年の一周忌(11月)のこと・・・
「オマエ・・・親父が言いよったんで。マツダスタジアムのパーティルームで野球を見ようや言うて…なんか知らんがオマエ・・・コネがあるらしいの・・・何とかせいや・・・」
話はどこで大きくなったのか、私にはコネなどあるはずもない。
あるのは、球場に行き入場券を買う行動だけである。
死人に口なしとは よく言うが、親戚の集まる機会の減少や徐々にであるが、うちの親戚も世代交代が進んでおり、ボチボチ私の世代が引っ張っていかなければならない思いもあり、昨日の日を迎えた。
大半が球場にはじめて来た者が占め、最初の球場内のルールを説明。
入場券は無くするな・・・常に携帯するよう・・・トイレはここ・・・タバコはあそこ・・・と、しばらくは野球観戦どころではなかった。
しかし・・・秘かに親戚へサプライズを企画していた。
当日球場内にいたカープOBの参戦である。
事前に交渉すると、「当日は球場にはいるが、仕事ではないので寄りますよ。」との返事をもらっていた。
昨日も電話すると・・・「試合が始まったら行きます」とのことで、今か今かと私は待っていた。
0-0で迎えた3回のカープ攻撃前・・・
彼から・・・「今から行きます」との返事。
私はパーティルームの入り口で待機した。
彼がニコヤカにやってきた。
そして試合観戦に夢中になっている親戚一同に向かって
私は大きな声で・・・
「みな~・・・注目じゃ・・・」と発した次の瞬間・・・
振り返った親戚が 蜂の巣をつつく大騒ぎになった。
(あそこまで皆が興奮し、我を忘れるとは思わなかった)
しまいには両隣の見ず知らず人が 勝手に我がブースに無断侵入し、携帯で撮影を始めたりサインを求めてくるわで野球観戦どころの話では一時なくった。
私は・・・「ここはうちが借りている場所。出てくれないか・・・」と言うとスイマセンもない。
試合終了後に一人の女性が謝罪に来られたが、何か釈然としないものが残った。
彼には、「この様なことになって本当に申し訳ない。ごめんね・・・」と言うと
「気にしないでください。引退してもこの様に騒いでもらえるんですから、本当に有難いです。それにしても親戚の方も・・・熱いですね」と、言ってくれた。
彼は6回終了まで同席してくれ、記者席に戻った。
「本当にありがとうございました・・・」
私が言わなければいないことを、彼が先に言ってくれ本当に申し訳ない気持ち。
しかし彼が来てくれたことで、親戚は大いに盛り上がり
「来てよかった・・・ありがとう・・・」と言ってくれた。
私は一先ず・・・親父の顔を立てられたと安堵した。
しかし本当は・・・親父が昨日いたら満面の笑みを浮かべただろう。
ナゼなら親父は彼の大ファンだったから…
その分・・・彼とは、これからも大切な付き合いをしたいと、昨日の快晴で快勝した試合を見届けて思ったものである。