乃南アサ 著 『ピリオド』
作者の言葉・・人は自分の人生にいくつかのピリオドを打ちながら進んでいく
進むしかないからこそ、振り返りたくなるのだと思う
ピリオド ・・・ 終止符
~を打つ ・・・ 物事のけじめや決着をつける事
<あらすじ>
離婚流産歴2回こどもなしの40才カメラマン宇津木葉子(主人公)
彼女の同級生であり兄嫁である宇津木志乃・主婦で高校生の息子と中学生の娘あり
両者ともに不倫をしている
そこに殺人事件と不治の病、さらに強姦がかぶさるという、どろどろとした人間模様が繰り広げられる
主人公の目線で進んでいく
・ ・ ・
最後に誰も住まなくなって何年か経つ実家を処分するようになる
古びて壊れかけた家、植物の蔓などが浸食している家の中で、過ぎた日の家族を思い出し
母親が一人寂しく、娘の帰りを待っていた事を悟り理解するのです (Web より)
本の中で(一人一人は苦しい思いを抱えて、気楽さからは離れた生活をしている)
という表現がでてきます、その通りそれぞれ 自分の生活の中で一生懸命生きているんですよね
未婚の気楽さや不安、既婚の生活苦や親子関係の難しさなど
最後には自分の家を捨てる(ルーツを失くす)という重いテーマが・・
考えさせられる、今の時代に通じるストーリーでした☆★☆★
人は楽しい時、嬉しい時は前向きで進んでいける
~けど苦しい時、悲しく辛い事が続く時は後ろ向きになりませんか?
6年前に亡くなった実母の事を思い出しました
訪問介護を受けるようになり、、老健(施設)でお世話になり、特養に入り、
徐々に認知症が進んでいく中
3人姉妹 (男兄弟もいるけどダメ) で仲良く見守った事など・・
季節ごとに家に連れて帰り、4人で過ごした日々を懐かしく振り返りました
その時は大変だったけど、時々笑顔で対応してくれる母を看ながら
介護生活は8年間続きました
十分寄り添えて納得させてくれたと思います
亡くなって涙はありませんでした
今は良き想い出となっています 「お母さん有り難う」 でした
見ていただいて