今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
私は、自分の政治観を明らかにしています。
私は、日本最大の問題は、「『暗黒時代』が35年もつづいていること」だと考えています。
そして、「暗黒時代」が35年もつづいている原因は、
「経済音痴の財務省に操られている経済音痴の総理大臣が、増税路線をつづけているからだ」
と知っています。
理解できない人は、以下3冊の本を入手し、熟読されることをお勧めします。
1、『安倍晋三回顧録』
詳細は↓
2、『安倍晋三 vs 財務省』
詳細は↓
3、『ザイム真理教』
詳細は↓
これで、全部わかるでしょう。
こう考えているので、私は昨年の自民党総裁選で、「反増税派」の高市さんを支持しました。
しかし、大増税派の石破さんが勝ってしまった。
石破さんは、「増税クソメガネ」と呼ばれた岸田さんの長い増税リストを粛々とこなすつもりでしょう。
@必読 長い増税リスト↓
さらに、石破さんは、「法人税増税」「金融所得税増税」「さらなる消費税増税」に言及しています。
正直、「石破大増税自民党政権」がつづけば、重税で〇ぬ人が続出すると思います。
それで私は、昨年の衆議院選挙で、「石破増税自民党は支持しません」と明言しました。
そして、「減税政党に入れましょう。私は国民民主党に入れます」と断言しました。
結果、自民党は過半数割れで惨敗。
国民民主は、議席を4倍増やし、大勝しました。
とはいえ、私は国民民主党を妄信しているわけではありません。
国民民主党の「手取りを増やす」=「減税路線」が、今の日本の国益にあっているので支持しています。
もし国民民主が「増税路線」に変われば、当然支持しなくなるでしょう。
同じように、私は自民党を絶対支持しないわけではありません。
石破さんが「大増税論者」だから反自民なのです。
たとえば高市さんが総理になって、「増税しません!」と宣言すれば、自民党を支持するかもしれません。
どんな人、政党でも「信者」になるのは危険です。
たとえば、私は安倍さんを「偉大な総理」と考えています。
安倍さんが提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」は、日本だけでなく、アメリカ、欧州、インド、オーストラリアなどの「共通対中大戦略」になっている。
それで、安倍さんのことを、「偉大な戦略家だった」とみる欧米のエリートは多いのです。
私もそう思います。
しかし、安倍さんは、2014年と2019年に消費税率を上げ、暗黒の30年を決定づけました。
これも、また事実です。
どんな人でもどんな政党でも、「信者」になるのではなく、一つ一つについて、個別に判断することが大事です。
さて、立憲民主党。
私は、立憲民主党を支持していません。
理由は、野田さんが2012年、消費税率を5%から10%に引き上げる「3党合意」を行った人(当時総理)だからです。
消費税率を実際に上げたのは安倍総理でした。
しかし、「上げる決定をした」のは、現在立憲民主党の党首をされている野田さんなのです。
そして、野田さんの「経済観」「財政観」は、経済音痴の財務省にコントロールされて、消費税率倍増を決定した時とまったく変わっていません。
『FNNプライムオンライン』の1月6日付、
〈国民民主党が主張する「103万円の壁」の引き上げを念頭に「減税だけ言ってればウケはいいが、将来世代にとってプラスになるかというと必ずしもそうではない」と述べ、財政健全化も見据えた「現実的な路線を取ることが将来の政権交代につながると思う」との立場を示した。〉
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とはいえ、私が支持しない立憲民主も、個別に見たらすばらしい提案をすることがあります。
たとえばこちら。
『FNNプライムオンライン』2月4日。
【速報】立憲議員が外国人旅行客向け消費税免税措置の廃止を要求 石破首相は否定的
〈衆議院予算委員会の4日の質疑で、立憲民主党の大西健介議員は、訪日外国人旅行客向けに消費税を免税する制度を廃止すべきだと政府に迫った。
質疑の中で大西議員は、「この際、外国人旅行者への消費税免税措置をやめてはどうか。長年のデフレと円安で我が国はいわゆる“安い日本”になっている。免税しなくても外国人の方は来られる。お買い物もされる」と指摘した。
その上で、昨年に訪日外国人が免税措置を使って購入した額は約2兆4000億円程度、免税額は2400億円と推計されると指摘し、外国人観光客によるオーバーツーリズムが問題になっていることにも触れた上で、「今、物価高に苦しんでいる国民から税金を搾り取るのではなく、日本に来て旅行を楽しめる余裕のある外国人の方に、本来払うべき税金をちゃんと払ってもらったらいいではないか」と指摘し、免税措置の廃止を求めた。〉
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私は、「本当にすばらしい提案だ」と思いました。
大西議員が指摘されているように、今オーバーツーリズムが問題になっています。
外国人が日本に殺到するのは、財務省と自民党による「暗黒の35年」で、日本が安くなったからです。
日本の一人当たりGDPは2023年、33898ドルでした。
アメリカは同年、82715ドルでした。
これは、日本の2.4倍です。
2025年1月の「ビックマック指数」を見ると、ユーロ圏は5.97ドル、アメリカは5.79ドル。
日本は、3.11ドル。
ユーロ圏は日本の1.9倍、アメリカは1.86倍。
欧米の人が日本に来ると、すべてが激安なのです。
ちなみにビックマック指数で日本は44位です。
これは、36位韓国、42位中国よりもまだ下。
だから、韓国人や中国人が日本に来ても「安い」のです。
要するに日本は、財務省と自民党の間違った政策のせいで、所得も低いし、物価も安い。
だから外国人は、「日本は何でも安い!」と殺到しています。
さて、「財源がない、財源がない」が口癖の日本政府は、所得が低い日本国民からとるべきでしょうか?・
それともリッチな外国人観光客の皆さんからいただくべきでしょうか?
答えは明らかです。
外国人観光客は、「日本では消費税が免税になるから安い!だから観光に行こう!」と考えてきているわけではありません。
ただ日本は、美しく、人が親切で、なおかつ【 安い 】からきているのです。
消費税を払っていただいても、それで観光客が減ることはないでしょう。
消費税を払っても、なお日本は激安なのですから。
繰り返しますが、私は立憲民主党の支持者ではありません。
野田さんが総理になったら、また消費税増税をするかもしれません。
だから、皆さんにも「立憲民主に入れましょう」とはいいません。
しかし、大西議員の提案には賛成です。
アッという間に2400億円税収を増やすことができ、誰も悲しまない。
これをやらない手はないでしょう。
賢明な石破総理も、もちろん大賛成です。
〈石破首相も「日本でしかできない買い物もあるわけで、それを安く買いたい人たちに対する一つの誘因ではあると思う。主要観光地・ゴールデンルートだけではなく、北海道から九州沖縄まで多くの観光客に来ていただく一種の平準化みたいなものを図っていかねばならない。オーバーツーリズムは大変だからこの制度をやめようというのは、いささか論理の飛躍があるような気がする」と述べた。〉
――
すいません、ウソでした。
もちろん石破さんは、反対です。
石破さんは、観光に来ているリッチな外国人からとるのには反対で、苦しんでいる日本国民への増税をしたいようです。
石破さんが総理をつづければ、どこまでも、はてしない増税が待っている気がします。
そして、日本の暗黒時代も40年、50年とつづいていくでしょう。
皆さん、率直にいいますが、7月の参議院選挙で「石破大増税自民党」に入れない方がいいと思います。
---owari---
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