このゆびと~まれ!

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ロシアから見た日本(後編)

2017年12月16日 | 日本

前編のおさらいです。

「私たちには日本人の心が絶対理解できない」

⇒米国は日本占領中に大規模な宣伝工作、言論検閲を行って、すべては戦争を仕掛けた日本の責任という洗脳を行ったのだが、これに現在まで日本人は騙されてきたのである。

 

日本の「お人好し」ぶりは世界一 

⇒自国に都合の悪い歴史を教えているのは、「世界で唯一日本だけ」と知っておくことも大切です。

 

末期ガンに冒された王様を杖が支えている 

⇒王様(アメリカ)から杖(日本)を取れば、アメリカは破産し世界恐慌になる。なぜ日本は、そんなパワーをもちながら、アメリカのいいなりになっているのか?

 

日本は世界で最も好かれている国の一つ

⇒「世界で日本を嫌っている国など、中国、韓国、北朝鮮くらいしかないのです」と北野氏は言う。それなのに、日本人は「自分たちは世界で嫌われ、孤立している」と信じて込んでいる。これも戦後、アメリカに植え付けられ、さらに近年は近隣諸国から植え付けられた自虐史観の結果だろう。

 

「どうすれば、日本のようになれるか教えて下さい」

⇒現代世界は人種差別が少なくなったとは言え、まだまだ「白人の支配する世界」である。その中で世界有数の経済大国になった日本は、有色人種にとって、自分たちも努力すれば日本のようになれる、という「希望の星」なのである。

 

それでは後編です。

6.「共産主義の理想は、日本で実現した」

第2は「貧富の格差が少ない」と言う点。ソ連をはじめとする共産主義国は、「国民全員が平等に豊かになること」を目指しました。そして、日本のことに詳しい研究者は、「GDP世界2位であること以上に中流階級に属すると考えている」という意識調査に感動したのです。

 

「共産主義の理想は、ソ連で実現しなかったが、日本で実現した」というわけです。しかし、最近はアメリカ流の市場万能主義が世界で広がり、日本でも貧富の差が広がってきている。世界から尊敬されるためには、豊かで、なおかつ貧富の差が小さいことも条件であることを知っておきましょう。事実、「貧富の差の少ない北欧に学ぼう」という意見も出てきています。

 

最近、あるロシア人研究者(女性)が、「日本は理想の国だったのに、最近は貧富の差が開いてダメね。ロシアは目標とする国を失ったわ」と嘆いていました。

 

近年の「格差社会」論は、小泉改革を批判するが為の宣伝工作の賜物でもあり、世界的に見れば、日本はまだまだ格差の少ない平等社会である。この国民の平等をいかに維持・強化していくか、国家としてのビジョンが必要である。

 

7.「あなたたちを見て発展するのが当たり前だとわかったわ」

第3に「日本人の謙虚さ、礼儀正しさ」。北野氏の知り合いのロシア人女性は、日本人男性と結婚してその後、別れたが、後悔するどころか、「次も絶対に日本人と結婚する」と断言。

 

北野氏がその理由を聞くと:

日本人は謙虚でいい。レストランで会社員が何人か座っていても、誰が社長か部長か見分けがつかない。ロシア人は金ができて地位が高くなると、傲慢になっていばり散らすから、すぐに誰が社長かわかる。それでロシア人は金と地位ができると、傲慢になって女を物のように扱うようになるのよ。

 

北野氏がモスクワ国際関係大学に在学中、通訳のバイトで中央アジアに行った時、一人のウズベキスタン女性はこう語った。

あなたたちは、言葉がきれいだ。一緒に仕事をしている間、一度も汚い言葉を使わなかった。それと、相手の地位にかかわらず全ての人にやさしい。日本のことは、遠い国でお金持ちの国だと聞いていたけど、あなたたちを見て発展するのが当たり前だとわかったわ。

 

「驚異的な経済発展」も「貧富の格差が少ない」も、こうした謙虚さ、やさしさの賜物だろう。

 

8.「日本はナスタヤッシー・ドゥルック(真の友)だ」

第4に「無条件の支援」。ソ連崩壊後、日本もアメリカも旧社会主義国を支援してきたが、あるロシア科学アカデミーの教授は北野氏にこう語った。

 

「アメリカは、金を貸すときに本当に細かい条件を出す。政府がこれこれの改革を実行すれば金をやるという具合にね。」・・・

 

私は、同じような話を世界のあちこちで聞きました。何はともあれ、アメリカは支援するにあたって、自国の改革案を高圧的に押し付け、他国民のプライドを傷つけているようです。

 

教授は、「そういう意味で日本はナスタヤッシー・ドゥルック(真の友)だ」といっていました。つまり、日本は金を貸す際、借りる側のプライドを傷つけないということです。

これも、日本人の謙虚さ、思いやりの深さのあらわれだろう。

      

9.「私たちは日本人、今のままでいい」

ロシアから日本を見れば、謙虚さ、思いやりの深さから、世界有数の経済大国を築き、しかも国民の多くがそれを享受している平等の国、さらにその富で他国を支援している「真の友」という姿が浮かび上がってくる。しかし、その無類のお人好しぶりから、自分の力に気がつかず、それを発揮できないでいる。

 

こうした経験から、北野氏は「日本人は日本人のままでいい」と主張する。二流のアメリカ人などになる必要はない。中国におべっかを使う必要もない。

 

北野氏は言う。

国家も個人と同じく、金銭面(経済)では、上がり下がりがあります。苦境に陥ったとき力を与えてくれるのは、外国ではありません。それは私たちの歴史であり、私たちの文化。

 

「私たちの先祖は、蒙古が来襲しても、黒船が来ても大丈夫だった。戦争に敗れても立ち直ってきた。今回も私たちには、乗り切る力がある」と確信すること。

 

「私たちは日本人、今のままでいい」と考え、ご先祖様に感謝しつつ、「力を貸してください」とお願いしてみましょう。

 

力がみなぎってくるのを感じませんか?

こうした姿勢から、北野氏は政治、外交、経済、教育など各分野において日本が目指すべき道を説いている。この点が、また多くの評論家諸氏とは違う魅力の一つである。(文責:伊勢雅臣)                                                   

 

ロシアから見た日本観でした。そこには自分の顔を本当に知っているのは他人だということです。

私たちは自国の真の姿を知る必要があります。そこから、いまから、日本が世界に向って何をするべきかを知るべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

 

---owari---

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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はじめまして (鈴木<佐貫卓球ルーム>)
2017-12-17 09:33:26
おはようございます~ランダムから来ました

共産国はむずかしいです
私は何を考えているのだろうと思います
日本人の一人としてもわかりません
日本人だからこそわからないかも知れません

ポチっと応援です
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はじめまして (“このゆびと~まれ!”です)
2017-12-17 11:16:04
鈴木さんへ

コメントを頂き、有難うございました。
“ポチっと応援”も励みになりました。

そうですね、共産国は一つ間違えば凶暴な国となりますので、むずかしいですね。
人間として最大の権利である自由というものが、害われやすいのが問題だと思っています。

鈴木さんは、スポーツの好きな地元卓球・少年・少女を応援されていますが、今後もご活動を願っています。 
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