成功者と失敗者を分ける根本的な違いとは ③

（「他の人を幸福にしよう」と思ったとき、自分も幸福になっていく）

いろいろなことを述べましたが、実際には、私もそういう感情をどれも経験したことがあります。

時が過ぎれば昔話になりますが、現在ただ今において、心が両極端に揺れて仕方のない人にとっては、その苦しみの渦のなかから逃れることが非常に困難だろうと思います。

私は苦しみ抜いた末に、ある簡単な悟りを得ることができました。それは、二十代における数年間の精神的格闘の結果です。

その悟りを平易な言葉で述べると、要するに、自己本位で「“自分が”幸福になろう」「“自分が”成功しよう」などと思っているうちは、幸福になれないし、成功もできないということです。

私は、「他の人を幸福にしよう」「他の人を成功させよう」と思ったときに、人間は幸福になり、成功していくという真理を発見したのです。

非常に単純な真理ではありますが、どの世界宗教も、この教えを内部に持っています。これをゴールデン・ルール（黄金律）といいます。必ずこの教えが入っています。

自己本位の生き方をしていると、どうしても、この真実に気づくことができません。一度、挫折や逆境などにぶつかり、宗教的真理に目を開かされなければ分からないものなのです。

社会に出ていく人への“はなむけ”として、一言だけ述べるとするならば、

「人を幸福にできる人間になりなさい。人を成功させることができる人間になりなさい。それが、あなたが成功する道です」という言葉になります。

簡単に言えば、これが、実社会に出たときに、自分が成功者になるか失敗者になるかどうかの分かれ道なのです。

---owari---