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成功者と失敗者を分ける根本的な違いとは ④

2024年07月07日 | 人生
(他の人を幸福にする人が成功していく)
言葉は抽象的ですが、具体的な例を挙げればよく分かります。天才や偉人の話ばかりをしているわけではありません。どのような職業のなかにあっても、同じことが言えるのです。

例えば漫画家でもそうでしょう。「多くの人たちに、できるだけ楽しんでもらおう」と思って描いている人は、成功するでしょう。しかし、自分が描きたいものを描いているだけならば、成功するのは難しいでしょう。

タクシー運転手でもそうです。お客さまの多くは時間が惜しいので、「正確に、確実に、お客さまを送り届ける」という仕事を、きっちりと毎日続けている人は、やはり、成功者であると言えます。

学校の教師でもそうです。子供たちの一人ひとりが、「いかにして長所を伸ばし、短所を抑えながら、すくすくと大人になっていけるか」ということに心を砕き、生徒を導いた教師は、やはり、成功者と言えるのです。

教師のなかには、「とにかく、その日一日を過ごせばよい」と考え、その日の授業時間を潰している人もいますが、そういう駄目教師が幸福になることは、おそらくないでしょう。英語では「時間を潰す」と言うときに、「kill time」という、きつい言葉を使いますが、まさしく、時間を“殺して”いるのです。

「自分のクラスにはいろいろな生徒がいるが、このクラスに巡り会えたのは、一生に一度の機会である。一期一会である」と捉え、「それぞれの人に何らかのものを残そう」と思って生きている教師が、やはり、成功者であろうと思います。

会社の仕事でも同じです。営業の仕事には、やはりノルマがあります。デパートの女子社員でも、宝石屋の店員でも、みな、「一日いくら。月いくら。年いくら。これだけの売り上げをあげなさい」というノルマがあり、それをこなさなければなりません。

しかし、「とにかく、そのノルマをこなす」ということに一生懸命な人と、「人に幸福になってもらうために働くのだ」と考えている人とでは、大きな違いが出るのです。

例えば、デパートに就職し、婦人服売り場に配属されたとしましょう。新入社員であっても、売り上げ目標を、一日単位、一カ月単位、一年単位で課されます。

しかし、そういう目標があることをお客さまには言えません。「今日、私の目標は五十万円なので、残り二十万円を売り上げなければいけません。目標達成のために、お客さま、買ってください」などと言っても、買ってくれるお客さまはいません。みな、買わずに通り過ぎていきます。

売り場の店員の目標達成などは、お客さまにとっては関心がないことです。目標達成は店員自身の給料と出世にしか関係がないことなのです。

やはり、婦人服売り場の店員であれば、服を売るときに、お客さまを見て、「どういう服が似合うか」「このお客さまを美しく見せるためには、どのような服が良いだろうか」「どのようにすれば、この人はより魅力的に見えて、ご主人や恋人に愛されたりするようになるのか」「どういう服が似合うのか」「どのような宝石がこの人にはよく似合うだろうか」ということに心を配っている人が、成功していく人なのです。

成功するかどうかは考え方一つです。自己本位の考え方をしている人は成功しません。そうではなく、他の人を成功させようと思っている人が成功するのです。

料理をつくる仕事でも同じです。レストランで料理をつくるにしても、「とにかく、自分が生きていくために、料理人として働いている」というだけの人は成功しません。「私たちの料理を食べて、元気になり、栄養をつけて、健康に働けるようになってほしい」「お子さまが成長してほしい」「家族団欒がうまくいきますように」といった心を込めて、レストランで給仕をしたり、厨房で料理をつくったりしている人が、やはり、成功者への道を歩んでいくのです。

ところが、「先輩は意地悪だ。仕事を教えてもくれない」などと思って、嫌々ながら料理をつくっている人もいます。

たいてい、料理人の世界では、「どうすれば上手な料理がつくれるか」などということは教えてくれませんし、「つくり方、味、スープなど、そういうものは勝手に盗め」「人がつくっているのを見ろ。自分で舐めてみて、調味料の調合などを見て、それで何年かの間に盗むものだ」というようなことを言われます。

親切には教えてくれず、できなければ鉄拳が飛んでくるような職場もあるでしょう。
そういう職場で、「自分はいじめられている」というイメージだけを持っていたならば、決して成功はできません。

自分自身で研究心を持ち、「どうすれば、来てくれる人たちに幸福感を味わってもらえるか」ということを考えている人が成功していくのです。必ずそうです。

根本的に大事なことは、実は、この一点なのです。
「他の人を幸福にしていく道は、他の人が幸福になると同時に、自分をも幸福にする道なのだ」ということです。どうか、この一点を頭の片隅に残しておいていただきたいと思います。
これが成功するための簡単な方法なのです。

---owari---
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