(否定的な考え方が心に根を下ろさないように気をつける)
若いころには、感性が豊かで、感受性が強いため、いろいろなものを感じやすいものです。特に、悲しいことや悲劇的なこと、不幸なことに対して、ものすごく感応しやすいので、注意が必要です。
例えば、肉親の死や事故、病気など、身近で経験したことに非常に影響(えいきょう)を受けやすいのですが、その影響が長く続くのは、あまりよいことではありません。不幸なことに、あまり反応しすぎると、心のなかには、不幸を愛する傾向(けいこう)性が出てくるようになります。つまり、不幸のなかにいないと、自分が自分でないような気持ちがして、安心できなくなってくるのです。
若いときには、感性が豊かな時期であるからこそ、ネガティブ(否定的、消極的)な発想や思想、考え方などが心のなかに入り込んできたら、そういう考え方が根を下ろさないように気をつけなければいけません。
「自分は、一度、失敗したから、もう駄目(だめ)なのだ」
「こういう悪いことを言われたから、もう駄目なのだ」
「『おまえは仕事ができない』『おまえは勉強ができない』と言われたから、もう駄目なのだ」
「よい学校に行けなかったから、もう駄目なのだ」
「親に嫌(きら)われたから、もう駄目なのだ」
「友達から仲間外れにされたから、もう駄目なのだ」
「お金儲(もう)けで失敗したから、もう駄目なのだ」
そのように、否定的な考え方は、いろいろあるでしょう。
しかし、その否定的な考え方をあまり自分のなかに入れないように、そして、それが心のなかに根を下ろさないように、気をつけなければいけないのです。
---owari---
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