人間の「使命」というのは、運命的に与えられているとか、決まっているとかいうよりは、「思ったときが使命の始まりである」ということを考えなければいけないということです。それは、一年とか三年とかいうような限度をつけるようなものではないのです。思ったときが使命の始まりです。
使命というのは、与えられたものというよりは、「自分で見つけ出していくもの」です。すなわち、本当は浅いところに埋(う)まっているのです。それを、鍬(くわ)で掘(ほ)っているうちにチャリンと当たるものがあるわけです。ですから、比較的浅いところに埋まっている場合が多いのです。
ずっと掘っていかないと出ない人もいますけれども、みなさん全員がもちろん使命を持っているわけで、その使命の出方はいろいろと違うわけですが、その使命というものは、底においてみなつながっているのです。
どのようにつながっているかというと、結局、「何らかのかたちで、自分のできる範囲で人類の幸福のために貢献しなければならない」という使命なのです。これは全員が持っているのです。使命のない人など一人もいないのです。「自分には使命があるでしょうか、ないでしょうか」というように、考える人は多いのですが、あるに決まっているのです。全員あるのです。
ただ、その使命の「発見の仕方」「実現の仕方」に個性の差があるのです。ですから、そういう年限は関係なく、あなたが自覚したときが使命の始まりであるわけです。
---owari---
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