末つ森でひとやすみ

映画や音楽、読書メモを中心とした備忘録です。のんびり、マイペースに書いていこうと思います。

マウリッツハイス美術館展

2012-07-28 23:46:22 | 日々のはなし

  マウリッツハイス美術館展
       ~ オランダ・フランドル絵画の至宝 ~

  ◇於:東京都美術館

  ◇会期:2012.6.30.(土)~ 9.17.(月・祝)

  ◇鑑賞日:2012.7.6.
MAURITSHUIS

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東京都美術館で開かれている、マウリッツハイス美術館展に行ってきました。
鑑賞してからだいぶ日が経ってしまいましたが、せっかくなので、印象に残った作品たちをメモ。

この美術展は、選りすぐりの名品を所蔵して「王立絵画館」の呼称で親しまれているという、
オランダのマウリッツハイス美術館(2012年現在、増改築工事中)から特別に出品された、
17世紀オランダとフランドルの巨匠たちによる約50点の名画を紹介しています。

17世紀、スペインから独立した新教国オランダは、海洋貿易による未曾有の繁栄がもたらされており、
市民階級が絵画の新たな買い手となったことで、従来の宗教画、歴史画のように鑑賞に教養を必要としない、
風俗画、風景画、静物画といった新しいジャンルが発展していきました。
レンブラントやフェルメールなど多くの巨匠が登場し、オランダ絵画の黄金時代と呼ばれているそうです。

絵画の展示は、3つのフロアを使って、6つの章によって構成されています。
(印象に残った作品については、作品名と画家の名前を記しています)

 <LBF:第1章> 美術館の歴史
  ■展示作品:6点

 <LBF:第2章> 風景画
  ■展示作品:8点
    ◇「帆船の浮かぶ湖」 サロモン・ファン・ライスダール
    ◇「狩りに向かう貴族たちのいる、ホフフェイフェル池のほとり」 ヘリット・ベルクヘイデ

 <LBF:第3章> 歴史画(物語画)
  ■展示作品:6点
    ◇「聖母被昇天(下絵)」 ペーテル・パウル・ルーベンス
    ◇「シメオンの賛歌」 レンブラント・ファン・レイン

 <1F:第4章> 肖像画と「トローニー」
  ■展示作品:13点
    ◇「真珠の耳飾りの少女」 ヨハネス・フェルメール
    ◇「笑う少年」 フランス・ハルス
    ◇「ミハエル・オフォヴィウスの肖像」 ペーテル・パウル・ルーベンス
    ◇「笑う男」 レンブラント・ファン・レイン
    ◇「自画像」 レンブラント・ファン・レイン

 <2F:第5章> 静物画
  ■展示作品:7点
    ◇「ごしきひわ」 カレル・ファブリティウス

 <2F:第6章> 風俗画
  ■展示作品:8点
    ◇「デルフトの中庭」 ピーテル・デ・ホーホ

出品作品の目玉と言える「真珠の耳飾りの少女」は、私は初鑑賞でした。
欲を言えば、係員や警備員による "立ち止まらずに観てください" コール無しの空間で、
心ゆくまで、じっくり落ち着いて観たいものですが、日本でそれを求めるのは贅沢過ぎでしょうか。

そして、今回の 個人的なダークホース は、「笑う少年」 でした。
事前にwebやリーフレット等で見ていた時は、あまりピンと来なかったにも関わらず、
会場で実物を目にした時の、絵に引き付けられて離れられなくなるようなオーラがすごかったです。
やはり、自分の目で "本物" を観ることは、とても大事ですね。

ちなみに、全作品を観てまわるのにかかった時間は、
私が行った夏休み前の平日の午後で、1時間半ちょっとでした。
前もってチケットを用意していたため、余分な待ち時間もなく、比較的スムーズだったと思います。

夏休みに入ってしまった現在は、開室時間の延長措置も取られているようで、
所要時間をもっと多めに見ておかないと、かなり厳しそうです。
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