メドベージェフ氏の国後島訪問は、メキシコでの野田氏とプーチン氏の首脳会談で発表された両国関係には逆行する両国関係を損なう行為として、議論が起きていました。プーチン氏とメドベージェフ氏が軟硬を役割分担しているとか、プーチン氏の言う二島返還を厳守するアピールだとか...。
ところが、メキシコでの首脳会談内容の日本側発表が実態とは異なり、領土問題に関して積極的な発言は露側にはなく、むしろプーチン氏は原子力エネルギー協力や経済交流を提案していたが、そのことは触れられていないというのです。
【日露首脳会談】日露首脳会談で「再活性化」言及せず 政府内で実態反映していないと批判 - MSN産経ニュース
メドベージェフ氏の最初の国後上陸時に、在ロシア大使館の読み誤りが指摘され、河野大使から今の原田大使に交代されています。
海外で行われた首脳会談の内容が、国内向けでは異なった発表がされたり隠されたりすることは、昔の日本ではよくありました。しかし、今日では情報伝達速度も量も格段に進化され、そのような手法は直ぐに矛盾が露呈してしまうため、影を潜めていました。
野田氏に最終責任はあるにせよ、河野大使の失態に続く今回の外務省の対応は、外務省のロシア組の質がいかに劣悪かという証しでしょう。
日米、日中(ここも大使が免職に値ますが)、日豪、日印などが注目されるなかで、ロシア組には優秀な人材が回されなくなっているのでしょうか。
日本の政治も、ロシアに無関心になって久しく、政治家のパイプも、怪しげな鈴木氏に頼るわけにはいかず、民主党が自民党の森氏を引っ張り出す始末です。
それにしても、実態と真逆の内容と誰もが思う誤報は、領土交渉という微妙で万全の配慮が必要な外交課題をぶち壊しにしてしまうものですね。
一朝には育てられない、外務省の国別専門家。そうは言ってもこれだけ過ちが続き、日露の関係を悪化させる過ちを繰り返すロシア組は、総入れ替えが必要でしょう。
首脳会談で、プーチン氏が原子力エネルギー協力や、経済交流の話をしたがっていたというのは、いつも遊爺が唱えている、ロシアが資源の開発支援や購入販路を日本に求めざるを得なくなっている背景があることの証でもあります。
それを知っていて、焦らすために無視する態度をしたのでしょうか?
ロシアの今の泣き所は、極東や北極圏の資源開発の技術と資金の援助が一つ。もうひとつが、資源の販路確保です。
敵の泣き所を抑えて戦うのが、勝利の常識でしょう。
日露戦争で、ロシア大帝国に五分に戦ったのは、日本がそうした戦略・戦術に優れていたからでしたね。
民主党政権となった今は、日本には戦略・戦術はなく国内の政局に汲々として、ロシアに振り回されています。
腐っても鯛。領土や資源問題では、ロシアはなおざりに出来ません。
外務省ロシア組の大幅刷新と、民主党から外交権の没収をしなければ、ますます諸外国にほんろうされ、国が滅んでしまいます。
この花の名前は、大葉黄菫 撮影場所;六甲高山植物園
↓よろしかったら、お願いします。
ところが、メキシコでの首脳会談内容の日本側発表が実態とは異なり、領土問題に関して積極的な発言は露側にはなく、むしろプーチン氏は原子力エネルギー協力や経済交流を提案していたが、そのことは触れられていないというのです。
【日露首脳会談】日露首脳会談で「再活性化」言及せず 政府内で実態反映していないと批判 - MSN産経ニュース
領土交渉 国後訪問で説明破綻 (7/5 産経)
先月の日露首脳会談で北方領土問題の「再活性化で一致した」という実際とは異なる日本政府の説明は、あたかも停滞が続いていた日露関係が動き出すかのような印象を国民に与えた。会談から1カ月もたたないうちにロシアのメドベージェフ首相が国後島を訪問したことは、日本政府の説明が早くも破綻したことを意味する。ロシア側の対応は容認できないものの、日本側が誤った情報を内外に発信したツケは大きい。
会談後の記者団への説明の席上、領土問題に関する大統領の発言を問われた長浜博行官房副長官に、外務省幹部は「正確な細かいことは言えない。ただ、基本的に全部賛成しているし、外務省間で話し合うと指示した」と耳打ちした。
日露関係筋は、首相が記者団に「再活性化」という言葉を使ったことについて「外務省が用意した応答要領をなぞっただけ」と語る。外務省ホームページも「両首脳は領土問題に関する交渉を再活性化することで一致し、静かな環境の下で実質的な議論を進めていくよう外交当局に指示することとした」と明記した。
会談で大統領と親交のある森喜朗元首相の訪露が取り上げられたにもかかわらず、記者団には説明がなかったのも「政治家は関与させず外務省ルートだけで話し合いを進めたい」との意図が透けてみえる。
だが、ロシア側の受け止めは「再活性化」ではなかった。メドベージェフ首相の国後訪問に関し藤村修官房長官は4日の記者会見で「最近醸成されつつある前向きな雰囲気に水を差す事態だ」と非難したが後の祭りだ。別の日露関係筋は「2010年のメドベージェフ大統領(当時)の北方領土訪問がいかに日露関係に悪影響を及ぼしたかプーチン大統領に率直に伝えていればロシア側の対応は異なっただろう」と指摘する。
会談内容を正確に説明し、領土問題をテコに経済協力を引き出そうとするロシア側の意図を明確にしていたら「水を差された」とうろたえることはなかったはずだ。
先月の日露首脳会談で北方領土問題の「再活性化で一致した」という実際とは異なる日本政府の説明は、あたかも停滞が続いていた日露関係が動き出すかのような印象を国民に与えた。会談から1カ月もたたないうちにロシアのメドベージェフ首相が国後島を訪問したことは、日本政府の説明が早くも破綻したことを意味する。ロシア側の対応は容認できないものの、日本側が誤った情報を内外に発信したツケは大きい。
会談後の記者団への説明の席上、領土問題に関する大統領の発言を問われた長浜博行官房副長官に、外務省幹部は「正確な細かいことは言えない。ただ、基本的に全部賛成しているし、外務省間で話し合うと指示した」と耳打ちした。
日露関係筋は、首相が記者団に「再活性化」という言葉を使ったことについて「外務省が用意した応答要領をなぞっただけ」と語る。外務省ホームページも「両首脳は領土問題に関する交渉を再活性化することで一致し、静かな環境の下で実質的な議論を進めていくよう外交当局に指示することとした」と明記した。
会談で大統領と親交のある森喜朗元首相の訪露が取り上げられたにもかかわらず、記者団には説明がなかったのも「政治家は関与させず外務省ルートだけで話し合いを進めたい」との意図が透けてみえる。
だが、ロシア側の受け止めは「再活性化」ではなかった。メドベージェフ首相の国後訪問に関し藤村修官房長官は4日の記者会見で「最近醸成されつつある前向きな雰囲気に水を差す事態だ」と非難したが後の祭りだ。別の日露関係筋は「2010年のメドベージェフ大統領(当時)の北方領土訪問がいかに日露関係に悪影響を及ぼしたかプーチン大統領に率直に伝えていればロシア側の対応は異なっただろう」と指摘する。
会談内容を正確に説明し、領土問題をテコに経済協力を引き出そうとするロシア側の意図を明確にしていたら「水を差された」とうろたえることはなかったはずだ。
露側、領土交渉触れず 首脳会談 (7/5 産経)
【モスクワ=佐々木正明】メキシコで行われた日露首脳会談に関するロシア側の発表には、北方領土交渉の「再活性化」で一致したとの説明はない。大統領府が会談後に出した公式資料には野田佳彦首相の言葉は紹介されているものの、外交儀礼的な挨拶を除けば、プーチン大統領が趣味とする柔道に関しての話題が半分以上を占めている。
そもそも資料では北方領土問題の交渉に関する部分はまったく触れられていない。ロシアには、交渉内容を詳しく明るみにしない政治文化があるが、経済や人的交流を通じた両国関係の強化に焦点を当てたかったことが推察できる。
【モスクワ=佐々木正明】メキシコで行われた日露首脳会談に関するロシア側の発表には、北方領土交渉の「再活性化」で一致したとの説明はない。大統領府が会談後に出した公式資料には野田佳彦首相の言葉は紹介されているものの、外交儀礼的な挨拶を除けば、プーチン大統領が趣味とする柔道に関しての話題が半分以上を占めている。
そもそも資料では北方領土問題の交渉に関する部分はまったく触れられていない。ロシアには、交渉内容を詳しく明るみにしない政治文化があるが、経済や人的交流を通じた両国関係の強化に焦点を当てたかったことが推察できる。
メドベージェフ氏の最初の国後上陸時に、在ロシア大使館の読み誤りが指摘され、河野大使から今の原田大使に交代されています。
海外で行われた首脳会談の内容が、国内向けでは異なった発表がされたり隠されたりすることは、昔の日本ではよくありました。しかし、今日では情報伝達速度も量も格段に進化され、そのような手法は直ぐに矛盾が露呈してしまうため、影を潜めていました。
野田氏に最終責任はあるにせよ、河野大使の失態に続く今回の外務省の対応は、外務省のロシア組の質がいかに劣悪かという証しでしょう。
日米、日中(ここも大使が免職に値ますが)、日豪、日印などが注目されるなかで、ロシア組には優秀な人材が回されなくなっているのでしょうか。
日本の政治も、ロシアに無関心になって久しく、政治家のパイプも、怪しげな鈴木氏に頼るわけにはいかず、民主党が自民党の森氏を引っ張り出す始末です。
それにしても、実態と真逆の内容と誰もが思う誤報は、領土交渉という微妙で万全の配慮が必要な外交課題をぶち壊しにしてしまうものですね。
一朝には育てられない、外務省の国別専門家。そうは言ってもこれだけ過ちが続き、日露の関係を悪化させる過ちを繰り返すロシア組は、総入れ替えが必要でしょう。
首脳会談で、プーチン氏が原子力エネルギー協力や、経済交流の話をしたがっていたというのは、いつも遊爺が唱えている、ロシアが資源の開発支援や購入販路を日本に求めざるを得なくなっている背景があることの証でもあります。
それを知っていて、焦らすために無視する態度をしたのでしょうか?
ロシアの今の泣き所は、極東や北極圏の資源開発の技術と資金の援助が一つ。もうひとつが、資源の販路確保です。
敵の泣き所を抑えて戦うのが、勝利の常識でしょう。
日露戦争で、ロシア大帝国に五分に戦ったのは、日本がそうした戦略・戦術に優れていたからでしたね。
民主党政権となった今は、日本には戦略・戦術はなく国内の政局に汲々として、ロシアに振り回されています。
腐っても鯛。領土や資源問題では、ロシアはなおざりに出来ません。
外務省ロシア組の大幅刷新と、民主党から外交権の没収をしなければ、ますます諸外国にほんろうされ、国が滅んでしまいます。
この花の名前は、大葉黄菫 撮影場所;六甲高山植物園
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