ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

政権の劣化が止まらない

2017-05-26 15:35:36 | 日記
官僚の品質劣化が進んでいる。このことについては昨日の本ブログで書い
たが、政権そのものがいまや品質劣化の度を越え、醜悪な、見るに堪えな
いものになっているように思われる。「官邸の最高レベル」とも言うべき
菅官房長が、前川前文科省事務次官の告発を受けて行った反論は、論理や
事実によるものではなく、個人的な人格攻撃によるもので、後味の悪さを
印象づけ、この政権の品質劣化ぶりをまざまざと示すものであった。

官房長官曰く、「(前川氏は)地位に恋々としがみついていた」。だから
前川氏の言うことは信用できない、と言いたいのだろう。

これは、前川氏が出会い系バーに通っていたことを暴露したのと同じ手口
である。「地位にしがみついたり、いかがわしいバーに出入りする人物は、
人品卑しい人物である。人品卑しい人物の言うことは、信用できない」と
いうわけである。

だが、この追い落としの論理は、ブーメランのように自分自身にも返って
くる。菅氏は、そして安倍首相は、己の地位に恋々としがみついていない
のだろうか。安倍内閣のセンセイたちは、だれひとり、いかがわしい場所
に出入りしないのだろうか。

菅氏や自民党の議員センセイを引き合いに出すには及ばない。人並みの欲
望を持つ人並みの人間であれば、だれであれ、やっとのことで手に入れた
己の地位に恋々とするし、時には、異性との出会いを求めたがるものだ。
そういう欲望にとらわれたから信用できない人物だ、ということになれば、
ほとんどの人間が信用できない人物だということになってしまう。

人は仙人ではないし、聖人君子ではない。霞を食って生きているわけでは
ない。

そんなことよりも、注目すべきなのは、前川前文科省事務次官が新宿歌舞
伎町の「出会い系バー」に通っていたことが、官邸サイドにきちんと押さ
えられていたことである。官邸サイドは、事務次官級の幹部官僚たちの日
々の行動を、尾行するなどして、きちんと把握し、彼らの弱みを逐一
チェックすることに連日専念していると見なければならない。

こういう点も、豚魔大王をトップと仰ぐ北のあの国を思わせて、なんだか
怖い気がするんだよなあ。気分が良くないというか。
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