ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

小池一派は受け皿になり得るのか

2017-07-04 14:45:41 | 日記
もしかすると私には特殊な予知能力があるのかも知れない。都議選での惨敗
を受け、今後自民党の内部では「1強」を引きずりおろすクーデター騒ぎが
始まるだろう、と書いたのはきのうのことだが、まさにそのきのうのこと、
自民党のなかに「志公会」と称する新派閥が発足したという。
党内第2の勢力となるこの新派閥の会長は、麻生太郎副総理。この新勢力と
安倍政権との間に、これからきびしいつばぜり合いが始まる。

ではこの新派閥は、一体だれを総理候補に担ぎ出すつもりなのか。会長に就
任した麻生太郎なのか。もしそうなら、時代は10年前にタイムスリップし、
自民党は政権を失って、ふたたび下野するしかなくなるだろう。アナクロニ
ズムも甚だしい。

要するに、コレといった目玉がいないのだ。「だれがなっても安倍よりはマ
シ」という状況でも来ない限り、安倍1強おろしは実現しない。まあ、受け
皿がない現状では、(未定の)ポスト安倍が政権にありつくことも、考えら
れなくはないけど。

ところで、類まれな予知能力を具え持ったこの私でもびっくりするような、
意外な話を目にした。驚くべき話をアンチ右翼サイト「リテラ」が紹介して
いる。

《小池知事と都民ファーストでいいのか? 仕切っているのは国民主権否定を
公言する極右、安倍政権に全面協力の密約も》という長ったらしいタイトルが、
話の大筋を示している。都議選で大勝し、過半数を制した「都民ファーストの
会」であるが、小池知事の側近中の側近で、この議員集団を仕切っている野田
数なる人物は、軍国主義にかぶれ、極右思想を信奉する改憲論者のアブナイ人
物だというのである。

しかも、この野田氏だけでなく、小池都知事自身がバリバリの極右思想の持
ち主で、リベラルの対極にある。このような面々が牛耳る「都民ファースト
の会」は、「自民党に対抗する政党などではなく、その主張や思想はほとん
ど安倍自民党と大差ない」。となれば、当然「浮上してくるのが、近い将
来、国政で安倍自民党とタッグを組んで、改憲に全面協力する可能性だ」と
いうのである。

要するに、小池百合子一派は、国政レベルでは、安倍自民党の政権運営に不
満をいだく人たちの「受け皿」にはなり得ない、ということである。

「小池=受け皿」の幻想を砕くことによって、「リテラ」は結果的に安倍自
民党政権の延命に加担している。「リテラ」の編集部は、このことをどう考
えているのだろうか。極右勢力はすべてたたく、というのならまだしも、政
権に近づく「出るクイ」をただたたくだけの「反権力」サイトなら、私はこ
のサイトを支持しない。
コメント
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