夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

真夜中の読書・・♪

2007-05-14 09:29:00 | 定年後の思い
昨日、日中は家内と主庭の樹木の剪定に専念したので、
夕方に昼食と夕食兼用の寿司を頂き、ビールを呑んだりし、
6時半過ぎに布団にもぐり込み、直ぐに眠りについた・・。

深夜に目覚め、時計を見ると、12時半過ぎであり、
枕元にあった『中央公論』を読んだりした。
今月の特集のひとつとして、
【2008年、中国リスクに備えよ】と題して、三作品が掲載されていた。

インギュラーズアンドパートナーズ代表取締役の山本一郎に寄る
『中国経済がどう転んでも日本が最大の被害国になる』は、
中国の今後歩まれる三つのリスク・シナリオが明示され、
いずれにしてもタイトルに掲げたように日本に多大な影響を受ける内容である。

ジャナリストの島村謙司に寄る『ヒラリー”大統領”が導く米中「ジャパン・ナッシング」への道』は、
解説として、来年の大統領選でヒラリーが当選したならば、
彼女の人脈・金脈を辿ると、
政権の陣容、そして東アジア政策の行方が見えてくる。
日本にとって最悪のシミュレーションがここに、
と掲げられている。
米中二極構造への密約に基づき、日本無用の時代に、
こうしたことも思案できる真摯な警告レポートと感じ、
過去の幾たび、日本の政治・外交・軍事・経済、そして憲法の制約に寄る先進国としてのたじろぐ日本が、
大国の国益の論理から不要とされ、捨てられる論評を数多く私は読んできたが、
このレポートも教示されることも多い。

東京外語大・教授の井尻秀憲のインタビュー寄り、前・台湾総統の李 登輝が回答するといった形式で、
台湾の国内問題、中国が抱える脅威と問題、そして日本、アメリカの立場を明言される。
私はこのお方が現実の世界に心身共に健在な意見、提示を私なりに数多く教示させられた。
そして中国とロシアの結びつきを危惧されている。

私はこのお方から、改めて大人の政治家、と感じさせられ、
それぞれの国家の国益に基づき、怜悧に進められる国際間の中で、
したたかに務めたこのお方の功績を思いを馳せたりした・・。

真夜中に読書となったが、早朝の4時近くなり、
私は読書灯を消した。

朝、7時に目覚め、庭先に下りた。
昨日の剪定した樹木は、小ぶりの樹形となっていたが、
枝にまぎれて剪定した枝葉が少し残ったりしていた。
そして伊予柚子(イヨ・ユズ)の白い花を観て、
昨日の情景を想い出された・・。

私が数多くの白い花を見かけた時、

♪白い花が 咲いていた
 ふるさとの 遠い夢の日

【 『白い花の咲く頃』 作詞・寺尾智沙 】

と私は唄いだした。

家内は亡くなった家内の父から戦前・戦後の歌謡曲をたびたび聴かされていたので、
私よりこの世界は詳しいのである。

家内は私のつたない歌声に微笑んでいた・・。


私は煙草を喫いながら、現世の怜悧な国際社会より、
ただ目の前の季節のうつろいの確かさを頼りに、無力な私はその日、その日を過ごそう、
と朝の陽射しを受けて思い返している。







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