<天の川と青鷺>
勤務先の近くを流れている天の川(平安時代からの都人の狩猟場であり歌に詠まれ
たりしている交野ヶ原の真ん中を流れる。七夕伝説の川)の土手を秋の野草の写真
を撮るため自転車で走る。天の川橋のすぐ下流にある堰で獲物をねらって動かない
青鷺を見つけた。堰の水音がやけに大きくひびく。
※七夕まつりは現在地方のローカルな祭りで有名ではない。
― 交野ヶ原 ―
現在の枚方市、交野市のあたり一帯は平安時代の頃は「交野が原」と呼ばれ、日本に
於ける七夕伝説発祥に地と伝わる。 平安時代初期、桓武天皇(在位781~806年)は
この「交野が原」において北極星を祭り、国家の安泰を祈願し、たびたび狩猟を楽しん
だといわれる。以後、貴族たちの遊猟地と栄え、『古今集』には在原業平が惟喬親王の
狩猟の供をした時に
「狩り暮し 棚機津女(たなばたつめ)に 宿借らむ 天の川原に 我は来にけり」
と詠んだ歌が載っており、この頃には既に七夕の伝説が定着していたものと思われる。
また、このあたりには天野川を始め、今も残る七夕や星に関わる地名が多く生まれた
のもこの頃だと言われている。(以上Webより)