緊急虫垂切除術中に25歳になったオンコールバースデーガールはその後
意識が遠のきそうな程なのに右下腹部を何度圧しても痛みが増強しない腹痛に苛まれ
(激烈なのに全く項部硬直を伴わない頭痛のおまけ付き)
結果的には心身医学への期待と憧れ、そして使命感に胸をふくらませたのでした。良く言うと。
爛れた胃を、親友Sが合同お誕生日会に作ってくれたあのやさしいプリンの思い出で癒しつつ
集中治療域のテキストの、ストレス性潰瘍の章だけ先に読んだりして。
日本のようなポカポカうとうと陽気はなく、今回は強風吹き降ろすヨーロッパ風の春の訪れ。
幸か不幸かドキドキする暇もなく最後までオンコールで呼ばれ尽くしてのICU入室、もとい入所、もといICU研修開始です。
プライベートぶった切って、言い訳のできない状況に追い込んでやってみようと決めたんです。
とかカッコつけたこと言いながら今一番夢中になってコソコソ隙間時間にやってるのは、新1年生に知ったかぶりして教えられるように今まで覚えきれなかった膨大なメモ内容を保存するスマホアプリを導入すること(つまり、ようやく諦めがついて、自分の頭以外の場所に知識を確実に保存することを思いついた)だったりしますが…。
不安しかないから、初期研修2年目(=初期研修最後の年)しょっぱなに放り込まれたのが、それを感じる間もなく追い立てられる場所で良かったと思う。
毎日全然逃げきれてないけど、楽しい。眠いけど、辛くない。
そんな感じ。