ようこのかまど

おいしいからうれしくなるのかな、うれしいからおいしくなるのかな。

ひしめくシナモンロールと、はるいちばん 

2008年01月27日 | こむぎこ日記
私のシナモンロールとの苦悩も、いよいよ最終章です。

生地は、この本でババールが食べていたのを参考にしました。
きむら かよ, 晶子, アコ / 宝島社(2005/08/29)
Amazonランキング:10372位Amazonおすすめ度:



写真は予行演習の分です。
解体ショー↓

15センチの丸型に、250gの生地の半分を巻いて6分割したものをお花型に並べました。
油脂はショートニングを使用。
フィリングにはきび砂糖を、シナモンと混ぜてからかけました。
その代わりに生地には上白糖。だから、ちぎった時の断面の白さが際立ってるでしょ。
型に入れて焼くとどうしても底の部分に融けたマーガリンと砂糖が溜まって
生地が濡れたような状態になってしまうことへの解決策としては、
型に入れて15分、出してから5分ほど焼くことを思いつきました。

この六つ子ちゃんパンは、K家へのお土産になったのですが、
時間の計算ミスで、出かける5分前にラッピングの準備をしている自分がなんとまだ割烹着だということに気づいてしまい…
時間のことまでは予行演習で忠実にしていなかったんです。
なんとか間に合ったけど、せっかつの休日なのに駅まで走らなくてはなりませんでした。(母さんを走らせたのがさらにまずかったです。)


「はるいちばん」

こちらはもう半分を3分割。
一番外側の巻きがきつかったため、中身が上に伸びすぎて、バランスを崩し、横に倒れかけたものと見られます・・・
焼成中にオーブンを覗いて、パン達がわがままにすくすくと育っていくことに気づいても、もはや何もしてあげられないこの辛さ!
でも母さんに「ハルイチバンが吹いてった後みたいだね」と言われて元気を取り戻しました。
春一番というか、もしかして険しいアルプス山脈を吹き降ろすフェーン現象かも?!
春らしく萌え出づるパン達でした。


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください



ビッグなシナモンロール

2008年01月27日 | こむぎこ日記
大きな、でもいいんだけど、
ビッグ、の方がアメリカっぽいから。

またもやシナモンロール。悩みぬいた末、他のレシピを試してみることにしました。
特大サイズで、アイシングもかけました。
アイシングは、クリームチーズとマーガリンと砂糖をホイップしたものです。硬さはマヨネーズくらい。
焼きたてのパンの上にのっけられたアイシングが融けながらとろりとろりと流れていきます。
作っただけで糖分摂取してる感じ。

今日のパンの発酵中にこれを書いています。
さすがに頭がぼーっとして、さっき戸棚の扉の角に頭をぶつけました。
寒くて生地もちぢみあがりそうなので、バスタオルでぐるぐる巻きにしてコタツの中に入れました。
パンを捏ねていると、いま自分の心が一番傾いているものが浮かぶものですが、
今朝は、昨日のチャイ5。フルート奏者としてはなんだか悔しいけど、やはり2楽章が特に流れます。
ほんとにすてきだった。背中がぞくぞくした。
お腹がこってると思ったら、客席で聞きながら腹筋に力が入っていたみたいです。


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください


この前マックで食べてたら、
となりにちっちゃな女の子二人と年若いパパが座りました。
父「ママに言っちゃダメだよ」
妹「なんで~?」
父「1回はまだしも、2回はまずいから」
姉妹「はーい」
・・・誰にでも、秘密はあるよね。
妹「あたし、ハンバーガー好きだよ」
父「でもねえ、あんまりたくさん食べちゃいけないよ」
妹「なんで~?」
父「あんまり体によくないからだよ」
妹「なんで~?」
父「油脂とかね、たくさん入ってるからだよ」
妹「ふーん」
姉「わかった!だからほんとは一ヶ月に一回なんだ」
妹「・・・マボロシ・・・・・・」
父「・・・・・・・・・・・・・」
・・・そんなにハンバーガー好きなのかい!

あの夜、
「ねえママ、今日のお昼はマックに行ってないよ」とか
「ねえママ、今月はマックに2回も行ってないよ」とか
妹ちゃんが言っていないことをお祈り申し上げます。

理由を知りたがる子供に一生懸命答えてあげる大人は素敵だと思います。
うちに、「どうして?」っていう絵本があるのを思い出して、帰ってから思わず読み返してしまいました。どうして?どうして?ってパパを困らせていた小さな女の子が、宇宙人をやっつける話です。
でも、もし「どうしてチャイコフスキーの5番を聞いて泣いてんの?」って聞かれても答えられないと思います。

ぐるぐるシナモンロール

2008年01月26日 | こむぎこ日記
でんでんむし、じゃなくて
かもめ食堂風の片割れです。

断面↓ 

反省点:薄すぎ・巻きすぎ・膨らむ余地不足。ぐるぐるはかわいいけど。

スランプです。
原点に立ち返ろうということで、シナモンロールばっかり焼いてます。
食べ飽きたー。何が悪いの?私、何が気に入らないの??


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください


昨日は、動物の習得的行動の実験について習いました。

後ろ側だけ開いている檻に入って、正面にあるエサを檻越しに見ています。
①ニワトリ…檻の中をグルグルするが、結局さいごまで×「とりあえず何度もやってみる(失敗→失敗→…)」型
②イヌ………檻の中をさんざんグルグルして、さいごになんとかたどり着く「とりあえず何度もやってみる(失敗→失敗→…→成功)」型
③サル・・……すぐ後ろから出て前にまわり、たどり着く「推理、洞察して行動」型

①②が試行錯誤学習で③が知能行動です。
私はまず②イヌを目指すことにしました。イヌになれるまではニワトリでいるしかありません。
グルグル、グルグル、グルグルグルグル・・・
ちなみに試行錯誤学習は、空腹状態でごほうびと罰がある場合、早く達成されるそうです。




クルミとクリームチーズのクッキーブレッド

2008年01月20日 | こむぎこ日記
まだ試作段階です。だから写真もいいや、暗めで。
母さんがこのパン見て「UFOみたい」って言ってから、(クッキー生地が多過ぎたせいですが)だっだっだっだだだ…の伴奏が頭を離れません。もう何日も経ってるのに…。しかも最近はそれがなぜか、ムソルグスキーのはげ山の一夜に繋がって、延々とリピートされます。ちょっと似てるよね?…ね??前奏だけかな。


時が前後しますが、この前の連休最終日の朝は、二度寝しかけた時にハッとして…やっぱりパンを焼いてました。
新しいレシピに挑戦です。
ローストしたクルミの練りこんだ生地を12分割してクリームチーズを包み、
発酵中に作っといたクッキー生地を焼成前に絞り出す。
すると、オーブンの中でクッキー生地がテカテカ光りながら融けてパン生地のすき間に流れ込みます。
まだまだ練習がいるけど、「クルミの香ばしさ+チーズの酸味+クッキー生地の甘味」の組み合わせがけっこう気に入りました。
写真には、クッキー生地でおめかししてないバージョンも写っています。

反省メモ:
上にかけるクッキー生地に25g必要な薄力粉が、なんと!5gしかなかった…。単に私が材料チェックを怠ったせい。とりあえずの解決策として、せめて強力粉よりはタンパク質含有率が薄力粉に近いであろう饂飩用粉と、アーモンドパウダーを半々で入れてみたんだけど、饂飩用粉のせいでどうしてもひきが出てきてしまったので、絞り出しやすくするために卵を多めにして生地を緩めた。アーモンド風味はフィナンシェみたいでまあまあよかった。薄力粉買いに行かなくちゃ。
あとは強力粉のタイプも…粉の味が感じられるし、しっとりと仕上がるから気に入ってるんだけど、やっぱメゾンカイザートラディショナルは菓子パンよりもリーン生地に向いてる気がしてきた。特に家族以外に食べてもらうときは火が通ってるかがすごく心配になるから、しっとりしてくれちゃうと逆に焼きすぎちゃう。久しぶりにスーパーカメリヤを買ってみよう。
以上


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください


この日はこれ焼いた後に温泉に行きました~
意識失ったふりして3日間程こもりたいと思った。
日本人でよかった。
そいえば日本のお風呂についてオーストリアで下宿のおばさんに熱く語ったことがあるけど、どうしても伝わりきれなくて悔しかった経験があります。


バナナのしっとりふんわりスポンジケーキ

2008年01月19日 | こむぎこ日記
今日の朝飯。甘さ控えめ。きっと生クリームを添えてもいい感じ。
昨日、焼き上がってからお風呂に入ったんだけど、ドア開けて出てきたらバナナの香りが強烈なのを改めて感じて(これってまさに昨日習った「嗅覚疲労」ではないか!嗅細胞だけは、脳から伸びてる神経細胞そのものなんだよね)危うく味見しそうになりました。歯を磨いていて良かった。

生物学的に定義される人間らしさとは、生きる意欲、向上心、積極性、創造、思考、予測、判断だそうです。
人間らしさを生み出すのは前頭葉だそうです。
前頭葉を活性化するには前頭葉に栄養と酸素を運ぶことで、
前頭葉の血流をよくするには背筋を鍛えることだそうです。
さあ、背筋強化月間!

ちなみに、私らしさを保つには、ひとつは粉に触れることです。
バナナが一本柔らかくなっていたので、週末の前夜祭にバナナスポンジを焼きました。
スポンジケーキなんて、下準備が多いから洗い物も多くて、そのわりに作り方としては基本的に混ぜるだけでつまんないし、オーブンでは調子に乗って最高潮に膨らむくせに冷ますとしょんぼりしぼんじゃう、なんともかわいくないケーキだと思っていたのですが、
ずっとあっためてた本があったので↓、珍しく焼いてみました。
ル・クルーゼでつくるおいしいスイーツ
作者が「ちっちゃな~」シリーズの黒川さんで、しかもうちの大好きなお鍋ルクルーゼを使うレシピなんです。母さんがルクルーゼで作る肉じゃがや野菜スープやおでんは絶品で、最近はごはんもルクルーゼで炊いてくれたりします。野菜は煮崩れしないのにほくほく、お米はもちっとなるのが特徴。熱まわりにムラがないからだそうで、スポンジがきめ細かくなったもそのおかげみたいです。
嫁入り?道具はルクルーゼでお願いします。


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください


あと、卵白4個分をツノの立つメレンゲにしなくちゃいけなくて、電動を使わなかったことを後悔し始めた頃、母さんに「自分を過信しちゃってー」と言われました。
ふんだ、やりきったもんねー。
過信も必要だと思う。この意気でがんばります。あ、センターが始まった。


シナモンロール かもめ食堂風

2008年01月13日 | こむぎこ日記
友人たちの熱狂的なファン活動に圧倒されっぱなしの私ですが、私にだって憧れの人はいます。
例えば、パン工房「くーぷ」の門間みかさん。みかさんが書いている本は全部持ってて基本レシピは暗唱できるし、みかさんのブログに書いてあることは真似してみたくなるものです。
というわけで、先日「かもめ食堂」を母さんと観ました。傍らにはコーヒーと干し芋。そして、みかさんの予告通り、無性にシナモンロールが焼きたくなった(焼かなければいけない気がした)のでした。
シナモンロールのチャプターだけもう一度再生して(DVDって便利)成形を観察した結果、台形になるように分割して、両手の小指でぎゅうっと。うーん、台形の短い方の辺はもう少し長めがよかったかな。また作ろうっと。


人気blogランキングへ
↑よかったらクリックしてください


人がおいしそうにものを食べる映画は好きです。フィンランドの全体が灰色がかった感じと、それに対比されるように鮮やかな洋服や市場の野菜、それから食堂の食器や調理器具もすてきでした。でも実際は、キッチンをあんなにきれいに保つのは難しいよなあ…。
なんて、北欧に思いを馳せながら塾に行きました。初めての校舎で、自力で辿り着けて喜んでたら、帰りに迷いました。先生も初めての人だったんだけど、
「そんなに怯えなくてもいいよ」って言われました。
いいえ先生、私が怯えているのは数学です。
「君、文系?」
いいえ先生・・・・・・・・・
またしても!
この先、「文系あたまの理系志望です」とあと何回答えればいいですかね。
そろそろ切ないんですけど。

飛躍の年、2008

2008年01月01日 | こむぎこ日記
新年あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします


この写真のネズミのように、
今年は風に逆らってでも上昇していくイメージで!
タイトルは前から決めてあったんだけど、最近ある人がちょうど同じことを私に言ってくれて、ますます気に入ってしまいました。


年賀状では行列をなしていたねずみパンたちですが、
撮影会をしているうちに愛着が湧いてきてしまって…
あのレイアウトだとアントニンしか目立たなくて恨まれそうなので、
一匹ずつ紹介することにしました。
前から順番に行きますね。


①アントニン
あら、ドボルジャークとおんなじ名前ですね。ハンサムです。


②イネカリ―=ライススキー
日本生まれのロシア育ちです。自分は小麦製のくせにご飯しか食べない。


③くるみ
寒がりなので、いつもは私の半纏にもぐっています。まっすぐ前をみつめて、あさってくらいのことを考えてるみたい。


④フー太
私のレシピノートから離れてくれません。


⑤はちのすけ
返事がないと思ったら、目を開けて寝てます。


⑥源五郎丸
げんごろまろ、と読みます。でもゴローと呼ばれています。一番チビ。


⑦千代
見返り美人です。どうも自負がありそうです。


⑥こたろう
最近ゴローが生まれて、末っ子を卒業しました。せつなそうな目は、そのためでしょうか。


最後に、この子たちの名付け親となってくださった皆様、
ありがとうございました。

年賀状を読んでこちらに来てくれた人もいるかなあ。あの微妙な存在感がポイントなんだけど。
せっかくなので、よかったらコメントもぜひ残していってくださいね~